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ちしきの金曜日
 
イノシシの写真を撮りに行く
 


そろそろ年賀状を作らないといけない。
そう思って、来年の干支・イノシシの写真を探そうと思ったら、そういえば今までイノシシの写真を撮ったことがなかった。いやよく考えてみると、生イノシシ自体見たことない。

ということで、イノシシの写真を撮りに行くことにした。
撮れた画像を年賀状用のフリー素材として公開すれば、みんなも使えるので便利でいいかも、ぐらいの気楽さで始めたのだが…。 

(text by T・斎藤



さて、どうやってみつけよう?

最近は全国的にイノシシの数が増えているらしい。
住宅街に出没したなんてニュースも時々耳にするが、私の住む長崎ではとりあえずそんな話は聞いたことがない。が、住宅街では出ないものの、山間部でならあちこちでイノシシが出没するという話を聞く。

なので最初は、山を歩いてイノシシを探してみようと考えた。しかし、もう少し想像力を膨らませてみると、何も発見できないままトボトボと山道を歩く自分の姿が、容易に想像できた。うん、たぶんそうなるに違いない。またほんわりと生ぬるい記事ができ上がってしまうところだ。

 

罠という手もある

そこでふと、知り合いのお父さんが罠をしかけてイノシシを捕まえている、という話を聞いたことを思い出した。さっそくアポをとり、取材させて頂ける運びとなった。

向った先は、長崎県は古賀という辺り。


イノシシの罠を仕掛けている富麻(とうま)さん

こちらがイノシシ狩猟をされている富麻(とうま)さん。が、狩猟しているとは言え、毎日罠にかかるわけではないという。
イノシシの写真は撮れないかもしれませんよ。
と言われるが、それでも私が一人で山道を歩いて探すよりはるかに高い確率であることは間違いない。

というわけで、さっそく罠を仕掛けているポイントを案内してもらった。


いかにもイノシシがいそうな景色

ちなみに、富麻さんは普段は消防士をされている。
早朝、仕事から帰って来ては、こうしてイノシシの罠を見て回っているそうだ。


いかにもな罠

早速ちょっと歩いたところに、いかにもな罠がかなり目立つ形で置いてあった。これは富麻さんの仲間が仕掛けたものだそうだ。

中心あたりにスイッチがあり、それを踏むと両サイドの扉が閉まるというわかりやすい仕掛け。


撒餌でおびき寄せる

箱の周りにエサを撒いておびき寄せる。
が、イノシシは警戒心が強く、なかなか箱に入ってくれるものではないという。

次に見たのはワイヤー式の罠。富麻さんが主に仕掛けているのはこのタイプだ。


一見、何も無いように見えるが…
竹の棒で突付いてみると、罠が出現

この罠は、土に埋めて完全にカモフラージュしてしまっているので、パッと見どこにあるかわからない。

落とし穴みたいな感じでスイッチが埋めてあり、踏むとワイアーがイノシシの足を捕らえて上に引っ張り上げるという仕組みだ。


こうなる。

注意して歩かないと、イノシシより私の方が罠にかかりそうだ。

 

狩猟免許

ひとつひとつの罠の上には、「狩猟やってます」という札をぶら下げている。

罠を仕掛けるにせよ、銃で撃つにせよ、狩猟をするには都道府県の許可が要る(まぁ、危ないし、鳥獣保護の意味合いもあるとか)。これにはお金もかかるそうで、富麻さんは年間28,000円払っている。これには事故が起きた場合の保険料なんかも含まれているらしい。


勝手にやってはいけません

また、狩猟できる期間が決められており、11月15日〜2月15日まで。それとは別に、数が増え過ぎた場合などに臨時で設けられる駆除期間などもある。

イノシシは農家にとっては畑を食い荒らす害獣なのだ。


引き続き、もっと山の中に入って行きます

 

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