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はっけんの水曜日
 
カップル会話リスニング '06 渋谷

かつて好評を頂いた記事、カップル会話リスニングがリターンズ!
街中のカップルの会話を、そっと聴く、というだけの企画です。
2006年12月24日、カップルだらけの渋谷にて、ひとり、かなりヤケクソ気味でトライしました。
さて、皆さん、何を話していたでしょうか!
(プライバシー保護のため、実際のリスニングとは内容を変えております。また写真はイメージです)

(text by 大塚 幸代



物件
センター街ファーストフード店。女子高生らしい女の子。造形が可愛いとは言いにくいが、若さあふれる肌のハリ。エリにファーの付いたコートを脱いで、イスにかけている。茶髪。右手で髪をいじるクセあり。
男子も同世代っぽい。シャツの上にグレーのジップアップパーカー、その上に紺のジャケットを羽織っている。髪は今時のジャニーズ風シャギー。痩せてる。

女子「……だからね、Aさんとは、Aさんって、私といたのって、女子高生と付き合いたかっただけだと思うのね。別に私じゃなくてもいいっていうか」
男子「そうなの?」
女子「だって考えてみ。B子も、Cちゃんも、Dっちも、付き合ってるの、社会人じゃん? *Cちゃんの彼氏なんか、32とかだし。32でフリーターってどうよ?」
男子「別にいいんじゃね?
女子「でもさあ、店員でしょ、えらくなっても店長じゃん?」
男子「まあそうかも。でもいいじゃん、店長でも。本部とか行けたりするんじゃね? 俺くらいだとよく知んねえけど」
女子「店長でもさ、すごい店ならいいけど、ウチらみたいな**(大衆価格のカラオケボックスのチェーン店)じゃさー」
男子「まあ、しょうがないんじゃね?」
女子「……私のAさんもそうだったわけだけどさ。先がないっつーか」
男子「……お前、全部、男におっかぶせんのな」
女子「だって、女子高生じゃなくなったら、私、なんもないじゃん」
男子「現実的だけど、最低だと思うわ、そういう考え」
女子「だってさあ……(途中聴きとれず、たぶん女であることへの不満。そしてなぜか、途中でシモネタへシフト)……痛いんだってば!」
男子「あー、痛いらしいね」
女子「例えばカッターとかで怪我するっしょ? そこに指突っ込むくらい痛いよ?」
男子「そりゃ痛いわ」
女子「でもさあ、DVDとか見るなんで、人のアレって超キモいのに、自分のアレってそうでもないのかな?」
男子「……アングルの違いじゃね? あとテンション?」


備考
二人の関係性がナゾ。たぶん同じバイト先、男子は少し年上で専門学生か大学生? イブで2人でいるということは恋人? でも元カレのこととかシモネタとか話しているし、よくわからない。ちなみにフリーターという概念の上限は、35歳だそうです(厚労省の決めた年齢)。

 

■物件
女の子、めちゃくちゃ細い。タケの短いパステルカラーのダウンジャケット、バッチメイク、髪はタテにユル巻き。男子はBボーイ、ジーンズは腰ではいているが、ちょい下すぎじゃない? みたいな位置。山手線のポールにつかまって、ふたりで顔を近づけてた。

男の子「(女の子の耳元でささやく)」
女の子「笑う(男の子の耳元でささやく)」
男の子「(やっぱり声が小さくて聞こえない)」
女の子「(やっぱり声が小さくて聞こえない)」
男の子「……ケンチャナヨー」
女の子「***********(韓国語)」


備考
外国語はさすがにリスニング不可能、がっかり。見かけが日本人っぽかったのに……。ダウンジャケット流行ってるけど、日本ではパステルカラーをあんまり見かけないので、あれは韓国製なのかもしれない。
あと新大久保を歩いてる限りは、韓国の若いコは日本のコより、Bボーイっぽい人が多い気がする。気のせい?

 

■物件
原宿、竹下通りのカフェ。過剰にお洒落なカップルさん。男の子金髪、モッズコートをベースにしたような、パンク風のデザイナーもののコートを着てる。女の子は赤い髪、ニーハイソックス。パステルカラーの80年代風ファッション、胸にクチビルの形の真っ赤なバッジ。すごい形のピンヒールをはいてる。

女の子「この靴さあ、すごいこわくってー、階段とかね、こう、横になって歩くのー、つかまって」
男の子「カニじゃん(笑)」
女の子「そう、カニー!  
それにしても、ことしスカル(ガイコツ)柄、買いすぎた。すごい失敗。もう着れないじゃん」

男の子「(流行過ぎても)自分で着て好きなら、いいんじゃないの?」
女の子「そうなんだけどー。」
男の子「ていうかさー、最近どういう服着たらいいかわからないー」
女の子「こないださー、Aくんが素足でブーツでさー」
男の子「ああ、あれねー、首にヒョウ柄のファーのマフラーで、帽子でっかくて、羽根ついてて」
女の子「羽根、クジャクのねー。コート、ヒザくらいだっけ?」
男の子「サングラスもねー、変なやつで」
女の子「あれ、グッチでしょ?」
男の子「うっそ、そう見えないー」
女の子「あれちょっと微妙じゃない?」
男の子「微妙っつーかさー。あれはあれでアリだと思うんだよねー」
女の子「っていうか、ありえなくない服が、きてない?」
男の子「あ、わかるわかるー」
女の子「これとかさ(買い物袋から、古着、80年代のダサダサなアメリカ人が着てたっぽいトップスを取り出す)とかさー」
男の子「わかるわかるー」
女の子「でもなんか、ありえないのがきてるのはわかるんだけど、守りに入っちゃうんだよねー」
男の子「……難しいよねー」
女の子「Aくんすごいよねー」
男の子「こないだは、薄いジャケット、4枚重ねて着てて、ペンギンみたいだったよー」
女の子「全身黄緑デーっていうの見た?」
男の子「見た見た! 水色デーもやりたいって言ってた!」
女の子「あいつすごいよねー」
男の子「今何やってんのかなー」
女の子「呼び出す?」
男の子「それはナシ(笑)」


備考
おふたりとも十分に派手で個性的な格好をしていたのだが、保守派だったのか、というのが意外でした。「ありえない服がキテる」というのも興味深かったです。わかるような、わからないような。
そんなことより、噂のAくんが見てみたい。

 

■物件
うすぐらい某カフェ。30歳くらいの女性、5万円以上10万円以下っぽい、かなり良さげなグレーのコートを椅子にかけてる。タートルネックのトップスも高そう。男性、かっちりしたシャツ、清潔そうなメガネ男子。女性より少し若い世代に見える。

女性「……旭川動物園に行ってきたって、言われたんです」
男性「はい」
女性「家族で
男性「………」
女性「それで、メールで『何が欲しい?』って訊いてきたから、ホッケ送ってきて、って書いたら、本当にホッケ送ってきて……」
男性「……いいじゃないですか、ホッケ」
女性「だって、イヤミだったんです」
男性「イヤミだったら、カニとか、高いものにすればいいじゃないですか」
女性「私なんかホッケでいい、ホッケクラスの女だ、っていうことを伝えたかったんです」
男性「わかりにくいと思います」
男性「……(不倫を)もうやめちゃったらいいんじゃないですか?」

女性「……」
男性「このままだったら、永遠にイブとか、一緒とかっで無理でしょ」
女性「……」
男性「ていうか、俺がバカっぽい」
女性「……ごめんなさい」
男性「……話変わりますけど、落ち込んでるときって、あったかいもの、食べたほうがいいらしいですよ」
女性「はい」
男性「寒い時とか、落ち込みやすいじゃないですか」
女性「そうかも」
男性「味噌汁とか、豚汁とか、俺、作るんですけど、汁物食うとかなり、気分アガリますよ」
女性「……」


備考
今回聴けた、いちばん微妙な恋の会話。恋破れぎみの女子と、本命日に逢ってるというのに、なんで口説く瞬間をそらして、汁物の話をするかよ! という男子。きっと不器用な人なのでしょう。このあと、どうなったのかしら。
あと北海道のホッケは、結構高級品で、かなり美味しいと思います。

 

■リスニングを終えて

今回、

  • アイポッドシャッフルと、大きめのヘッドフォンを装備(もちろん無音)
  • 人と待ち合わせをしていて、気がついたときに、何か手帳にメモをしてる風

という形でリスニングしてるんですが、ヘッドフォン、いいすね! 聞こえてないことをアピールするのに、かなり有効でした。
そんなことより、2007年こそは、リスニングされる側になりたいものです。
カップルになって、どうでもいいことを話させろ! 話させろってば!


 

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