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ひらめきの月曜日
 
餅は果たして万能か

悲しい結末

カレーラーメンやカレースパゲッティがあるくらい、カレーはいろいろなメニューとタッグを組んで成功を収めている。ならば餅が「オレも仲間に入れてくれ。一度チャンスをくれ」と言ったとして、誰が「それはちょっと…」と断ることが出来るだろう。

考えてみれば、なぜ誰も餅にカレーをかけないのか不思議である。もしかしてマズイのだろうか。とっくに皆さん試し済みなのだろうか。

心細くなりながらも、焼いた餅にカレーをかける。


プックリ膨らみました

「おせちもいいけどカレーもね」のカレーとは、鍋でグツグツ煮込まれたカレーではなく、レトルトのカレーだと解釈している。正月からカレー臭を近隣に漂わせず、家人の手も煩わせず、という意味のレトルトだ。

というわけで、今回のカレーはレトルトを使ってみた。決して手抜きではないのであしからず。(この原稿を書いてる時点では、まだ松の内なのです)


チキンカレーをかけてみました

ぷっくり膨らんでいるせいで、餅がカレーの上に浮いているようにも見える「餅カレー」が完成した。いや「カレー餅」と呼ぶべきか。

そもそも、かけるカレーの量はこれで良かったのか。カレー南蛮のように、もっとたっぷりかけるべきだったか。

なにせ初めての経験だけに、不安が尽きない。


膨れた部分の中が空洞になってた
餅を切るのが一苦労

…食べてみて、カレー餅が普及しない理由が分かった。

カレーは「飲み物」と言われるだけあって、スルスルと喉に入っていく。しかし餅まで一緒にスルスル飲むわけにはいかない。というか、飲めない。無理に一緒に飲み込もうとすると、確実に事故る。

口の中に残り、クッチャクッチャと噛み続けられた餅に、もはや味はない。お雑煮のような汁物の場合はここで汁をズズッと飲めば餅にたちまち味が蘇るのだが、カレーの場合は全く味が絡まない。

悲しいくらい餅をすり抜けるカレー。両者の喉通過時間が違い過ぎるあまり生じた悲劇と言えるだろう。

ならば、最初から餅を小さくして、食べやすくしたら合うんじゃないだろうか。

再チャレンジに向けて、餅を細くカット

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