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ひらめきの月曜日
 
ジュースカレーのご提案


ルウならあるんだ

カレー欲、というものがある。突如「カレーが食べたい!」と、脳がカレーに支配された状態を指す。こうなってしまっては打つ手がない。「カレーカレー」とカレーを求める様は、さながらカレーゾンビだ。

外出中、そんな症状に襲われたなら話は簡単だ。その辺の飲食店に飛び込めば、たいていカレーが食べられる。しかし問題は、家にいてカレーゾンビになった時だ。わざわざ食べに行くのは面倒くさい。ルウの買い置きならあるが、入れる野菜も肉もない。さあ、どうする。

つい先日も、カレーゾンビ(私のことです)はそんな窮地に陥った。そして冷蔵庫の中を穴が開くほど見つめ、「これは使えるかも…」という物を発見した。

今回の企画は、全国一億二千万のカレーゾンビに送ります。珍しく、非常に実用的な内容となっております。

高瀬 克子



同じことだろう?

中学生の頃だったと記憶する。うまいカレーを作るためなら手間を惜しまなかった当時の私は「長時間かけて野菜を煮込むのと同じ効果が得られるに違いない」と、全ての野菜をすり下ろしてカレーに使用したことがあった。

結果、ものすごい量のアクだか泡だか分からないものが次から次へと浮いてきて、今となってはそれしか覚えていない。味はどんなだったろう。でも、マズかった記憶がないから、普通に食べられたんじゃないかと思う。

あれから二十余年。うまいカレーを作るための手間を惜しみまくる三十代になってしまった私は、冷蔵庫に常備してあったコレを使ってみることにした。


外食続きのときの、強い味方。
なんと野菜が22種類も!

これにカレールウを溶かし込んだなら、わりと普通のカレーが出来てしまうんじゃないか? いや、使う野菜の多さでいえば、普段のカレーよりジュースの方が勝っている。かえって美味しく出来てしまうかもしれない。

肉も欲しいところだが、そこまで贅沢は言うまい。なんたって今回は「緊急時におけるカレー対策」なのだ。わざわざ肉を買ってくるんだったら、カレーを食べに行け、って話ですよ。


野菜ジュースを加熱したら
そこへカレールウを投入

当たり前かもしれないが、アクも泡も浮いて来ず、鍋肌はキレイなままだ。野菜ジュースって素晴らしいですな。そして、なんともいい匂いがしますな。

ルウが溶けていくにつれて、匂いはジュースからカレーへと、どんどん変化していった。


まだ野菜ジュースが勝っていますが、
ここまで来ると完全にカレーです。

少量しか作らなかったせいか濃度の調節が出来ず(ジュースが足りなかった)、やたらボッテリしてしまったが、とりあえずカレーが完成した。

所要時間、約4分。


見た目が非常に味噌っぽい

このカレーがうまかった。ビックリするほどうまかった。「まさか、ここまで美味しく出来るなんて!」と、作った本人が驚いたほどだ。

ウソだと思うなら試してみてくださいよ。ホントに美味しいですから。ここに肉なんか入れたら、たぶん最強ですから。いやぁ、横着はするもんですなぁ。

過去に乙幡さんがジュースさえ使っていないカレーを作っていたが、あれも記事によれば「十分食べられる」とのことであった。そこに、このジュース入りですよ。おいしくないワケがありません。

 

調子に乗ります

私の場合は健康のために野菜ジュースを常備しているが、人によってはそれが青汁のこともあるだろう。実験のために、わざわざ買ってきた。


健康道場ときたか
中身はこんな色です

「うーん、マズイ!」で知られるメーカーの青汁と同じ物は入手出来なかったが、これとて立派な青汁だ。試しにひとくち飲んでみたところ、「うーん、…健康になるって大変だ!」という味であった。

これをカレーに使ってみたらどうだろう。健康が保てた上に美味しく出来たなら、これぞ一石二鳥ではないか。


こちらも同じようにルウを溶かしたら
あっというまに完成

グリーンカレーと言うほどではないが、さっきより緑がかったカレーが出来た。匂いは完全にカレーであるが、味覚的にはどうだろうか。一抹の不安を抱えつつも、さっそく食べてみる。

…お、おいしい。なんだ、普通においしいじゃないか。

カレーも青汁も個性の強いもの同士だが、ここではカレーが青汁を完全に組み伏せており、どこにも青汁の気配が感じられない。うん、うまいうまい。こりゃいいや。

 

さらに図に乗ります

先の2つの実験で、野菜ジュースがカレーに合うというのはイヤというほど分かった。どちらもおいしく出来た。

しかし、一般家庭においてジュースといえば野菜より果物の方を指すことが圧倒的に多いのではないだろうか。家にある確率も果物の方が高いように思う。今回の「急場をしのぐためのカレー作り」において、その果物を使ってうまくいったなら、それこそ大成功と言えるのではないか。

そこで、数ある果物のうち何を使おうか迷ったが、ここはリンゴジュースにご登場願った。「リンゴとハチミツ、トロ〜リ溶けてる♪」というテレビCMに代表されるように、果物界においてカレーと最も親密な関係にあるのはリンゴであろう。さほど突飛なものは出来ないに違いない。

…そんな私の考えは、出来上がったカレーを食べた瞬間、木っ端微塵に吹き飛びました。


えらいものを作ってしまった

 

 
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