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ちしきの金曜日
 
防空壕巡り
 


佐世保に見学できる大規模な防空壕があるという話を聞き、ネットで検索してみたら、
「ザ・防空壕」
みたいなサイトは出てこず、代わりになぜかグルメスポットがいっぱい引っかかった。

これはどういうことか?と思い、たしかめに行ってみた。
そしてずるずると防空壕巡りが始まった。

(text by T・斎藤



戦争中、空襲から逃れるために作った防空壕は日本各地で大きいものから小さいものまで、いくつも残っているという。

そのうちのひとつ、検索したらグルメスポットばかりがヒットした場所は、つまり防空壕の跡を利用した商店街だった。「とんねる横丁」と言う。


渋い店が居並ぶオールドスタイルの商店街

この近辺は昔ながらの小さな商店がたくさんあり、なかなか活気に満ちている。一軒一軒よく見ていけばコネタがたくさん詰まってそうなオーラを感じる。

パッと見は普通の商店街にも見えるが、よく見ると岩壁にめり込んでいるのが確認できる。


防空壕跡

昼時だったので、とりあえず目に付いた食堂に入ってみた。


なんか、入り口が小さいぞ

勝手口なのか入り口なのか、出前専門なのかなど、いろいろな考えがよぎり中を覗きつつもためらっていたら、
「どうぞー」
と声をかけられ、中に入る。

中は驚くほど狭い。


狭い!!

まさに防空壕という感じだ。


通路みたいなスペースがカウンターになっている

奥は通路があって、隣の店と繋がってるらしい。
厨房は入り口のドアのすぐ隣の小さなスペースで、そこで調理をしている。(それで入り口が狭かったわけだ。)

 

古き良き定食屋

細長いカウンターに座ってメニューを見ていたら、おやじさんが来て、「よく来たね」という感じでポンとみかんを置いてった。


一気に親戚の家に来たみたいになった

メニュー

オムライスを注文。
こういう雰囲気の店に来ると、理由はわからないが私はかなりの確率でオムライスを頼む。


と、突然店内に猫が入ってきた。
(この商店街のアイドル猫らしい)

この平和な今の日本からは想像が難しいが、第2次世界大戦末期、日本はアメリカから無差別爆撃を受けていた。主要な都市のほとんどは空襲の標的となり、街は焼け野原となった。佐世保も例外ではなく、街のほとんどが焼失してしまった。が、このとんねる横丁近辺だけは焼かれずに残ったという。なので、戦後一時期はこのあたりが佐世保で一番賑わっていたそうだ。

戦後まもなくの昭和23年から営業を続けてるという。


オムライス。うまー

このとんねる横丁には、バーなど夜しか営業してない店もあった。私が訪れたのは昼だったので行けなかったが、夜訪れてもまた面白そうだなと思った。

これまた防空壕っぽさが感じられる魚屋。
(覗いているネコが、さきほどの定食屋にのと同じだ)

 

 
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