地味だけどすごい話
いろんな金型が展示されていたが、ひとつの金型が面白かった。
・レンズの部品など内側にでっぱりがある筒状のものを作る
・ふつうに金型を作ってしまうと、内側のでっぱりに引っかかってしまって金型が抜けなくなる
・引き抜くときだけ細くなる金型を作った
これが左の金型である。こういうのは日本の工場しか作れないそうだ。地味だけどすごい。
ほかにも、黒のプラスチックは傷が目立つので金型を精密に作らなければならなくて、
だから黒のiPodのほうが原価が高いとか、金型は実は身近なのだ。
宮部さんも
「ものあるところに金型あり、ですよ。たとえばこの手すりだって、ほら、このパーテーションのフチだって、すべて金型があるわけです」
と目に入るものすべてを例にとって説明してくれた。そうか、いま目の前にある携帯も外側からパーツからひとつひとつ金型があるんですね! とこんなに金型で盛り上がるとは思わなかった。
金型萌えだ。 |