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ロマンの木曜日
 
クリスト建築を鑑賞する

■似ているようで違うクリスト建築バリエーション


一見同じクリスト建築のようだがこれは新築中のもの。微妙に異なる味わい

上の作品は、これまで紹介してきたものと少し違う。前ページまでのものが既にできあがった建築物を改装などのために覆ったものに対し、こちらは新築中だ。クリスト建築の魅力が「いつも見慣れてたはずのものが覆われることで存在感を増す」というところにあるのだとすると、新築物件はそもそもそこになかったものなのだから話が違う。

しかしながら、これはこれで魅力的。大まかなボディラインが堪能できるなどの点は新築物件も同じ。ただ、新築ものは布ではなく、パネルで覆われることが多い点で評価が分かれる。「クリスト建築」というからにはやはり布にこだわりたい。パネルの固い雰囲気よりも、やはり布によるナイーブな感じを大事にしたい。


こちらもパネル素材を用いたクリスト建築作品

上の写真は新築ではなく改装のための覆いなのだが、素材はパネルを使用。本来覆われてなんぼのクリスト建築だが、この場合ムキだしの足場のテクスチャが魅力的。布で覆われ至上主義の筆者に対するアンチテーゼと受けとめたい。

ナトリウムランプに照らされた新築一戸建てクリスト建築

上はビルではなく一戸建て。改装ではなく新築。しかしパネルではなく布。ナトリウムランプの色に染まり魅力的な作品に仕上がっているが、クリスト建築鑑賞かの間では議論の分かれるところだろう。ぼくは「でかい」というところに価値を見出しているのでいまひとつである。しかしながら庭付き一戸建てなど建てられそうもない男のいうこと。やっかみと受け取られてもいたしかたがない。

 

■最後に素晴らしい作品を

最後に、大きさ、質、展開量ともに最大級のクリスト建築作品をご紹介しよう。


大規模改装中のクリスト建築団地。素晴らしい。末永くこのままでいてほしい。

例によってご理解頂きづらい趣味を押しつけた感のある内容になってしまったがいかだっただろうか。個人的にはクリスト建築を集めたサイト作りたいぐらいなのだが。

クリスト建築は、本家クリストの作品と同様はかなく消え去る運命にある。魅力的なクリスト建築をご存じの方がいたらご紹介ください。


 
 
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