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土曜ワイド工場
 
旅先でポエムを詠む
 


旅行の写真を見返していてがっかりすることがある。写真の撮り方がまずいのか、違和感があってうまくその場を思い出せないのだ。その場にあった物は写真で思い出せるのだが、なんていうかそのときの「場」というか「自分」がうまく見つからない。写真以外に、なんかもっとこう自分のそのときの気持ちが残るものがないだろうか。そんなことを考えていて…ポエムなんじゃない?と思いあたった。 気持ちをたっぷりこめたポエムをその場で書いておけば、そのポエムを読むだけで、いつでも旅先のあの気持ちを思い出すことができるんじゃないか。

ということで、旅に出てポエムを詠んでみることにした。

(text by ざんはわ



今回は日帰り旅行ということで、近場の鎌倉に。 コースは、北鎌倉を出発〜円覚寺〜化粧坂切り通し〜銭洗い弁天〜大仏〜海辺。 お寺も切り通しも大仏も海も見られて半日程度で回れる、休日の小旅行にはちょうどよいコースだ。このコースに沿って回り、各ポイントでポエムを書いていくのだ。

しかしポエムなんて詠むのは何年ぶりだろう。中学のときに国語の授業で詩を書かされた覚えがある。あれ以来か。 中学生レベルの青臭い詩情をぞんぶんに発揮できればと思い、今回は学生服にユニフォームを決めた。

また、いつもの2人に加えて、木曜ライターのふじわらさんも参加。ふじわらさんはまだ学生なので、青臭さに関してはたのもしいかぎり。


と、ここまではよかったのだが、当日はまだ2月にもかかわらず、春かと思うような暖かさ。暖かいのはけっこうなことじゃないかとお思いだろうが、思わぬ陽気にテンションもうなぎのぼり。さらにそれに拍車をかけることになったのが学生服だ。学生といえば「ふざけ」だろう、ということでふざけてゲラゲラ笑っていたらハイテンションが止まらなくなり、ナチュラルハイが延々と続いて記事のことも完全に忘れ、気づけば棒っきれと記念写真を撮っていた。このあともピースサインはとどまるところをしらず、そのままのテンションで鎌倉めぐりに突入。

棒っきれと!

 

 

円覚寺


円覚寺は北鎌倉駅からすぐのところにある、臨済宗の禅寺だ。鎌倉幕府といえばお侍さん、お侍さんといえば禅寺、ということでこの辺りには禅寺が多くある。で、そのいっぱいある禅寺を治めるトップ5(鎌倉五山)なんてものがあるらしく、この円覚寺は第2位。建てたのは蒙古来襲のときの将軍、北条時宗だ。 とはいえそんな予備知識はいま書きながら調べたこと。この日ははなんかよくわからないがボカンと建っているでっかい寺を見ながら、ワーすげーピースピース!と観光とピースを楽しんでいただけだった。

白く飛んでも!

円覚寺の思い出

とにかく天気が良い。ピースサインも止まらない。チケット売り場でピース、石段登ってピース、トイレに行ってる人を待ってる間にピース、トイレに行ってるほうも鏡の前でピース、とそんな具合。記事になるというのにカメラを向けられればピース。写真が白く飛んでも関係ない。我々はこのときピース中毒、ピースホリックとなっていた。

なかでもこの日一番のピースは梅ピース。境内の梅はすでにかなり咲いており、少し早い春の訪れを感じさせてくれた。それに負けじと、我々もピースサインの花を満開に咲かせた。


梅に負けじと、我々も!

道中、学生座禅会の張り紙を見かけた。これはいい思い出になりそうだ、と思ったのだが、よく読んでみると開催は1ヵ月後。「ちょっと早かったなー」、と残念がっていたところ、藤原さんから「いや、もう何年か遅いですよ。」という指摘が。大北、石川、二人とも今年で27になる。

円覚寺の奥のほうには佛日庵という庵がある。中では北条時宗が奉られているらしい。有料スペースだったのだが、お抹茶もいただけるということなので入ることにした。 入り口にいるおばあちゃんは「学生さん?時宗公は受験にも効くわよ。」とやさしく声をかけてくれたのだが、偽学生なので肩身がせまかった。


残念がっていた!
時宗公は受験にも効く!

 

観光で想い出をためこんだらいよいよポエムの時間だ。

 

考え中
お茶は頼まなくても入れます

 

 

書けるものかと心配していたポエムだったが、うまく書こうという気持ち、そして恥ずかしささえ捨てれば、10分程度で書けてしまった。書いている時間もすっと集中モードに入れてちょっとしたアトラクション感覚。書き終わったらノートは思い出と一緒にそのままかばんの中へ…というのもいいのだが、せっかく3人もいるのだ。作品を発表しあって、優秀作品を発表してみるのはどうだろう。

同行してくれた友人に優秀作品を選んでもらい、その場で音読してもらった。 

 


木の枝に結び付けられた

おみくじ

まるで咲いているように

びっしりと

結ばっている

 

一歩寄る

一歩寄る

 

果たしてそれは

おみくじではなく

満開の白い梅の花であった

06.2.11 円覚寺にて

 

ポエムを他人に読み上げられてる人の動画(音は出ない)

今回の優秀作品はざんはわ石川に決定。自作のポエムを読み上げられて照れて照れて大変なことに。恥ずかしいと人はくねくねするというのは目の当たりにすると新しい発見のような気もする。作品は道中の梅の木を歌ったもの。独特の言い回しが恥ずかしさをあおっている。 照れるだろうが、こうやってその場の空気をポエムに落とし込むのはとてもいいものだ。形として残すことに意味がある。しかもそれがひとつの作品となるのだからなおさらだ。ちなみに日付が1年間違っているのはご愛嬌。

こんな感じで、道中5ヶ所でポエムを詠んだ。引き続き、旅の様子とポエムをお送りします。


 

 

 
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