普段、ピザトーストなんて滅多に作らないのだが、これがアタリだった。
サラミとチーズという、コッテリにかけては横綱クラスの素材を使っているというのに、なんともアッサリと感じられるピザトーストとなった。トマトのドロドロが、全体をサッパリとまとめ上げているのだ。
生で食べた時の青臭さが、加熱されたことでいい具合の酸味に変化しており、妙な甘さなど一切排除した「大人のピザトースト」と呼びたくなるほどの出来映えである。
「サラミ、くどい、チーズ、くどい、ドロドロ、さっぱり」口の中で繰り返される、この絶妙なバランスの波状攻撃に、完全にヤラれた。ピザトーストって、こんなにおいしかったですか。
市販のピザソースではこうはならなかったに違いない。トマト本体(?)のみを使っても、ここまでアッサリとは行かなかったのではないだろうか。
脂の乗った刺身を食べながら「いくらワサビを載せても効かないよー」と言ったりするが、感覚としてはアレに近い気がする。主役を引き立てる役目を果たすドロドロ。えらいぞ。
やっぱりドロドロは捨てるべきじゃない。ちゃんと生きていく道はあるのだ。よかった。
気を良くして、さらに実験は続きます。 |