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フェティッシュの火曜日
 
東京駅はどこから浮かれているか
東京駅丸の内口。こっちは浮かれてないほうです


東京駅は新幹線と在来線が通っている。

在来線ホーム近辺は通勤客が利用するふつうの駅だが、新幹線ホーム周辺は遠くに行く人たちで浮かれムードが漂っている。ハレとケで言えば、100%ハレだ。お弁当を買って、午前中だってビール飲んじゃう。浮かれムードには出張の人にもビールを買わせてしまう力がある。祭りだ。

東京駅はどのあたりから浮かれているのだろうか。浮かれの分水嶺を見極めたい。

林 雄司



これが東京駅

ばっさりと東京駅の構内図を描いてみた。

八重洲口側が新幹線ホーム、浮かれ側である。そこから東海道線、山手線、中央線と浮かれ度が下がってゆく(ほかにも総武快速や京葉線などもあるが、わかりやすくするために割愛しています)。

どこかに浮かれの境界線があるはずである。



検証1:丸の内がわ

まずはもっとも浮かれてない丸の内側から検証していくことにしよう。ここに浮かれの萌芽が発見できるかもしれない。

浮かれの「う」の字もない雰囲気である。

あ、お店、と思ったらネクタイを売っていた。さすが浮かれてない。


低くたれ込めた天井といい、色目をおさえた内装といい、浮かれた雰囲気はまったくない。機能性を追求した結果に生まれた景色といえよう。旧ソビエトの5カ年計画をほうふつとさせるストイックさである。

と思ったのは構内のサッカーショップで旧ソ連のTシャツを見たからだ。

しかしサッカーショップよりもとなりのネクタイ屋さんのほうが繁盛していた。フットボールは世界で競技人口がいちばん多いスポーツだが、ネクタイを締めている人の数にはかなわないのか。

今回の検証はビールを持って立ってどれぐらい馴染めるか、という点で評価することにした。浮かれるといえば旅、旅にはビールの500ml缶である。ちなみに撮影は時間は平日の午前に行った。

さてここでは…

迷惑な人

ビールを持って立つのが憚られるぐらいの浮きっぷりである。

子どものころ、東武東上線でとなりに座っていたおじさんが「これはコーラです」と誰に向けるわけでもなく言い訳しながらビールを飲んでいたことがあったが、僕はいまあのおじさんの気持ちが東京一わかる男である。まわりのひとの視線も痛い。そのせいか僕もかなり腰が引けている。

検証2:中間点

東京駅には大きな通路のほかに、両側に店がある細い通路がある。地図上に見える斜めの細い道がそれである。

この小径がじょじょに浮かれるプロムナードであった。まさに浮かれのガリバートンネルである。通り抜けるころにはスキップになっていてもおかしくない。


入り口ちかくはふつうの書店だが…
その奥にあるワゴンは…
東京限定のキティ!

入り口はビジネスモードでも出口は祭りである。プロムナードが浮かれるころ、中央通路と地下でも浮かれの兆しが見えていた。

中央通路のだじゃれの店。大繁盛

地下のコインロッカーも大繁盛

地下の大型コインロッカーはほとんどが使用中だった。ここで着替えて浮かれモードになるのかもしれない。ハレとケの両替商である。なんで今回、こんなプロレスラーの別名みたいな表現を多用するのかもよく分からないが、ここのあたりが分水嶺に違いない。

ここでビールを持って立ってもギリギリ許容範囲である。

にらまれなかったしね。



 

 
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