梅園の音は丸かった
続いては大田区立池上梅園。2月末と時期もいいだけに梅もキレイだろう、と思ったら
さすが暖冬、もう梅シーズンはほぼ終了。とはいえ隣が日蓮宗の大本山・池上本門寺というのもあってか、おじいちゃんおばあちゃんはじめお客さんはひっきりなし。
今回の主役は梅ではなくて、水琴窟。同園内にある茶室の入り口あたりに自分で水を流す手水タイプのが。
この水琴窟、もともと同じく大田区の時習庵にあった戦前に作られたのを移してきたのだとか。約60年以上前の水琴窟はこんな音。
池上梅園・水琴窟の音
新宿に比べると人も多く、おちついて音が録れなかったのが残念。しかし、よく聞くと稲荷鬼王神社より音に丸みがあって、甲高くないのがわかる。地中の瓶の違いなのか、年期の違いなのか。
日本橋はストリート系
水琴窟を探して神社・梅園といかにも和なところを2件回った(実際はあと一件お寺も回ったのだけど閉まってた)けども、最近は趣味として自宅に設置する例も増えてるのだとか。もう一件は、ある日本橋のマンション。一般住居ゆえ、場所は控えさせていただきます。
したたる水滴、赤いビローンと飛び出たパイプ。実はコレも水琴窟なのです。スローというかロハスというかオーガニックというか、そういう流れとして水琴窟も見直されてるんでしょうか。
日本橋マンション・水琴窟の音
こちらは残響が他のふたつに比べてやや強く、音も落ち着いてるような。実際比べてみると違うもんです。
公園や茶室といった落ち着いたところで聞くのもいいけれど、心休まり効果ということを考えるとこうした街中なんかでふと見つけて聞いてみると得した気分になる。もしこれがスピーカーで大きな音を鳴らしててもピンとこないだろう。自分の耳だけに伝わる、だからしみ入る。街のちょっとしたランドマーク的な存在として、あちこちに出来てほしいなぁ。
作ろうとも思ったんですが
理屈はHPなど見れば分かるだけに、試しに作ってみようかとも思ったんですが、思った以上に瓶の残響効果が難しいんだとか。安いツボ買ってもしょーがないみたいで。鉢植えサイズとか作れたらいいなぁ。