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ひらめきの月曜日
 
「柿の種」+「ピーナッツ」を越える組み合わせの妙を考えてみる

柿の種とピーナッツを見ながら、ふと思った。


柿の種っておいしいですよね。特にピーナッツが少し混ざった柿ピー、最高!

と言うわけで僕は最近すごく柿ピーを食べてます。柿ピーが本当にうまい。この原稿書きながらもたまらず柿ピー食ってます。

ひどいときは6袋入りのパックを一日で食べている。食べすぎだ。これは僕の何かがおかしいんじゃないかと思う。
よく、喫煙者が「最近タバコの量が増えて、ストレスかな?」 なんて話を聞くが、柿ピーの量が増えた僕はいったい何なのだろう? 

冒頭からなんとも言えない質問を投げかけて恐縮だが、今日はこの柿ピーをめぐる考察です。さあ、思う存分食べるぞ!

(text by 梅田カズヒコ



柿ピーを越える組み合わせはないか?


いつも食べている亀田の柿の種を買ってきました。

僕がいつも食べているのは亀田の柿の種だ。僕の中で柿の種と言えば亀田だ。ほかにどんなメーカーが作っているのかは分からない。でも、亀田は分かる。僕の中で唯一にしてメジャー。

ひょっとして柿の種はほぼ亀田の寡占なのかもしれない。ぶっちぎりの業界No.1。電話がNTTで、車はトヨタで、柿の種は亀田だ。


脱線したが、僕はこの柿の種とピーナッツという組み合わせはすごいのではないか、といつも感心する。柿の種を食べているとピーナッツが食べたくなる。ピーナッツを食べていると柿の種が食べたくなる。柿の種とピーナッツの配分も絶妙。ひょっとするとこれは日本人が考えた最も素敵な「組み合わせの妙」なのかもしれない、と思う。おそらくイタリア人が考えたであろう「トマト」と「チーズ」の食い合わせのよさに匹敵すると思う。

そんな柿ピーであるが、気になって調べたところ、柿の種にピーナッツを混ぜた理由は、1950年代に当時ピーナッツの需要が落ち込んでいたときに、売り上げ好調だった柿の種と混ぜて売ってはどうか? というわりと行き当たりばったりなものだったらしい。

ならば、柿ピー生誕50数年の今、あえて問う。ここで柿の種の、ピーナッツ以外の最高の組み合わせはないか、と。そして、柿ピーシンパの僕としては、逆説的に柿ピーの組み合わせがいかにすごいかを思い知らせやりたいのだ。行け、柿ピー!

 

カシューナッツ
柿カシュと柿ピー、どっちがうまいのか?

挑戦者−1 カシューナッツ

青コーナー、挑戦者「カシューナッツ、インド出身!」

赤コーナー、チャンピオン「ピーナッツ、亀田製菓所属!」

どちらのナッツが柿の種に合っているのか、この際、厳正に食べ比べてみたいと思う。

柿の種は形状が非常にピーナッツに近い。しかも、今回のテーマ、「食べ合わせの妙」と言えば、カシューナッツには、鶏肉のカシューナッツ炒め、という食べ合わせがある。これもなかなかどうして絶妙な食べあわせだ。

今回は、挑戦者・チャンピオンを交互に3口づつ食べて、一口ごとに10点満点で採点を付け、合計点で競おうと思う。(以下同様)


第一戦
柿カシューV.S.柿ピー

柿カシュー   柿ピー
ROUND 1(一口目)
ROUND 2(二口目) 10
ROUND 3(三口目) 10
26 合計 29

 勝者 柿ピー(3R判定勝ち)


最初の一口目は柿カシュー、うまいと思った。柿ピーと互角の戦い。色合いも通常の柿ピーと変わらないのがいい。ところが、二口目で、キャリアの違いが出てきた。ピーナッツのほうが固くて、食感が楽しめるのだ。対するカシューナッツも、コリッとはなるが、それほど固くもない。

どうやら柿ピーの魅力には、ピーナッツの固い食感が影響しているのかもしれない。

 

煎り黒豆
柿の種+黒豆。きっと柿の種は面食らっているに違いない。

挑戦者−2 黒豆

続いての挑戦者は黒豆だ。イソフラボンがどうちゃらこうちゃらで、最近健康食として評判の高い黒豆。ピーナッツと違い、和のテイストが強いので、ひょっとしたら洋物のピーナッツに勝てるかもしれない。


第二戦
柿黒豆V.S.柿ピー

柿黒豆   柿ピー
ROUND 1(一口目) 10
ROUND 2(二口目) 10
ROUND 3(三口目) 10
25 合計 30

 勝者 柿ピー(3R判定勝ち)


ダメだ。なんていうか、黒豆の味が濃すぎて、柿の種のよさを消してしまっている。それに比べ王者ピーナッツはやはり柿の種に対してどのぐらいの主張をすればいい感じに混ざるかを知っている。やはり、ピーナッツが築いてきた柿の種のバイプレーヤー役はそう簡単には変わらないのだ。

 

ピスタチオ
柿の種+ピスタチオ。見た目がちょっとなー。

挑戦者−3 ピスタチオ

さて、続いての挑戦者はピスタチオだ。

僕は酒が飲めないので、飲み屋に行くと、酒も飲まずにナッツばかり食べている。だから僕はナッツ界に置けるちょっとした権威なのだが、その僕から言わせてもらえると、ピスタチオはナッツ界でもちょっと独特の食感を持っている。果たしてこの食感は吉と出るか凶と出るか。

殻はむいた状態で混ぜてみた。


第三戦
ピスタチオV.S.柿ピー

柿ピス   柿ピー
10 ROUND 1(一口目)
ROUND 2(二口目)
ROUND 3(三口目) 10
27 合計 28

 勝者 柿ピー(3R判定勝ち)


ピスタチオ大健闘!

柿の種とピスタチオ、けっこううまい食い合わせだ。一口目は柿ピーよりうまいかも、と思わせてくれた。

見た目が微妙に変な感じなのですが、そこさえ無視すれば、この組み合わせはかなりぴったり。ピスタチオの香ばしさが柿の種によってより引き出されている。ただ、柿ピーのように勢い良くぼりぼりいってると、薄皮が微妙に気になる。見た目の問題、薄皮の食感、食べ終わったあとのカスが多いなどのウィークポイントで後半に少し失速して、結果1点差で辛くも柿ピーの前に敗れる結果となった。柿ピーには、カスがでない、という重要な点もあるんだ、と気づかされたピスタチオ。

 

グリーン豆
見た目はけっこうはまっているような気がするけど、いかがですか?

挑戦者−4 グリーン豆

いよいよ最後の挑戦者となってしまった。

最後はグリーン豆だ。グリーン豆はきっと嫌いな人も多いと思う。僕なんかはわりに好きだが、特に好き嫌いの多い子どもにはちょっと難しいかもしれない。そこで、柿の種と混ぜることによって子どもに大人気……となるのか?


第四戦
柿グリーンV.S.柿ピー

柿グリーン   柿ピー
10 ROUND 1(一口目)
10 ROUND 2(二口目) 10
ROUND 3(三口目)
29 合計 28

 勝者 柿グリーン(3R判定勝ち)


僕はひょっとしてとんでもない組み合わせを発見してしまったかもしれない。今すぐ特許か何かを取りにいったほうがいいかも。そのぐらいうまいですよ、グリーン豆とピーナッツ。ちょっとだまされたと思って、皆さんも試してみていただけませんか?

皆さまもぜひ試してみてください。そして感想お願いします。

50数年もの間、長らく柿の種の相方としての地位を防衛してきたピーナッツ。ついに引導が渡されるかもしれない。グリーン豆によって。

そして、柿ピーこそ最強、と唱えてきた僕にとっては、一敗も出来ない試合だっただけに、この負けはかなり痛いです。

柿の種がうまいだけかもしれない

ジャイアントコーンと柿の種も試してみた。やっぱり柿ピーのほうがうまかった。

気づかなきゃよかった。なんだか真面目に働いてきた親父がふと自分の人生なんだったのだろう?と思い始めちゃって荒れだす、みたいな悲しさが僕の中にある。そんなに大きな問題ではないが。

しかし僕にとっては軽くショックだ。あのうまさは柿ピーにしか出せないものだと信じていて、だからこそ柿ピーを食べるときは幸福だったのだが、これからはこれよりうまい食べあわせがまだあるかもしれない、という目で柿ピーを見ることになってしまいそうだ。

柿ピーはうまい。が、柿の種がすごくうまくて、付け合せはなんでもいいかもしれない。そういう考えに改めようか。いやー、それはやっぱやだなー。複雑な心境だ。

 

 

 

 

 

本編がCDアルバムだとしたら、ここからはボーナストラック。

柿の種って、皆さんどう食べますか?

こう?


小さくぽりぽりと。こうやってまじまじ見るとなんだか小動物のような食べかただ。

それとも、こう?

口を開けておいて、手のひらに適量乗せた柿の種をぱくっと。薬の飲みかたに近いですね。

いや、ちょっと気になったもので。

 
 
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