本当に打ち解けられるかも…
前述の「ハゲタカのえじき」と同様にシンプルなルール。
そして、同様にルールを読むだけだと、本当に面白いのか、と疑問に思わざるをえない内容。
ゲームに誘ったあまり仲良くない人からは、ルール説明後に「楽しいの?」 と言われる始末。
いや、僕も不安っす。
ところが、これも始まってみると大いに盛り上がる。
相手が言っていることが嘘か本当かなんて、判断する材料なんてほとんどないんだけど、その人の今までの出し方の傾向とか、その人の表情とかで何となく解るときがある。
そのときが快感なのです。
逆に、何でもお見通しって感じの人を騙したりするのも快感。
人を騙したり、真実を必要以上に見破ったりって、なかなか楽しいんだけど、なかなか社会ではやっちゃいけないこと。
それがゲームを通して、恨みっこなしでできてしまうのだから、楽しくないはずがない。
最後のほうは高度な心理戦にもなってきて、頭が痛くなる。
同じ種類のカード4枚を押し付けられると負けなので、3枚溜まってのリーチ状態からが熱い。
ゴキブリ3枚を押し付けられたプレイヤーに、「ゴキブリ」の宣言とともに差し出されたカード、これがなんなのか…?
安全なのは、このカードがゴキブリであることを認めてしまうこと。
本当にゴキブリであれば、逆に相手に押し付けることができるし、たとえゴキブリでなかったとしても、他のカードが押し付けられるぶんにはまだ安全なのだから。
しかし、安全策ばかりに甘んじていると、他のカードがたまっていき、ダブルリーチ、トリプルリーチなんてことにもなる。
当然カードを出す側も、この心理はわかるので、それを利用してくるかもしれないし、裏をかいてくるかもしれない。
いろいろな要素が絡んできて、考えれば考えるほど解らなくなってくるのが、このゲームの特徴だ。
このゲームを通して、厳格・強面というイメージが強いドイツ人ですら、顔をほころばせて、互いに打ち解けていくのも納得だ。(僕の中でのドイツ人のイメージ=O.カーン。あとゲルマン魂って言葉の響きとか)
あんまり接点がなかった人たちとあんなに盛り上がれるなんて……
次の合コンには必ず持って行こう。 |