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ちしきの金曜日
 
巷で話題のドイツ製ボードゲームをやってみた

ゴキブリポーカーで仲良くなる?

せっかくなので、ゴキブリポーカーもやってみたい。
エスポワール(というかまぁジョナサンなんだけど)での大勝負の翌日、ゴキブリポーカーもやってみよう、今度は職場の休憩室で。

あんまり仲良くなくても、その時間に休憩室に居た人とやってみよう、と思う。
というのは、本国ドイツでは、こういったボードゲームがコミュニケーションの手段として大いに活躍しているらしい。
きっと日本でも、コミュニケーションの良い潤滑剤となってくれるはずだ。
問題はとっかかりだ。
唐突に「カードゲームやろう」と声をかけるのって、変じゃないか。
小学生とかだったら、普通なんだろうけど。


何気に可愛い害虫のイラスト

◆ ごきぶりポーカーのルール

1.クモ・サソリ・ネズミ・ゴキブリ・カエル・コウモリ・ハエ・カメムシという嫌われ者達が描かれたカードが各種8枚ずつ。8種×8枚で計64枚のカード。
2.全てのカードをプレイヤーに配る。
3.スタートプレイヤーが、自分の手札の中から一枚を選び、他のプレイヤー1人を選んでこの手札を押し付ける。このとき、自分が選んだ手札がどの嫌われ者なのかを宣言する。この宣言は、嘘でも本当でも構わない。
4.押し付けられそうになっているプレイヤーは、その宣言が嘘なのか本当なのかを見破る。見破ることができなければ、そのカードは押し付けられ、逆に見破ることができれば、そのカードは出した相手に逆に押し付けることができる。
5.押し付けられているカードを、第三者のプレイヤーに押し付けることも可能。その場合は、カードを見てから、第三者のプレイヤーに押し付ける。その際、どの嫌われ者なのかを再度宣言。その宣言は、前のプレイヤーと違っても同じでも、嘘でも本当でも構わない。あとは4の行程と同じ。
6.最終的にカードを押し付けられた人が次のスタートプレイヤーとなり、3・4・5を繰り返す。
7.1人のプレイヤーが同じ種類のカード4枚を押し付けられたら、その人が負けでゲームは終了。もしくは、スタートプレイヤーになったとき、手持ちカードがなければ、その人の負けでゲームは終了。

ちょっと長くなったけど、以上

 

嘘が見破られて
逆に、嘘をつきとおして

本当に打ち解けられるかも…

前述の「ハゲタカのえじき」と同様にシンプルなルール。
そして、同様にルールを読むだけだと、本当に面白いのか、と疑問に思わざるをえない内容。
ゲームに誘ったあまり仲良くない人からは、ルール説明後に「楽しいの?」 と言われる始末。
いや、僕も不安っす。

ところが、これも始まってみると大いに盛り上がる。
相手が言っていることが嘘か本当かなんて、判断する材料なんてほとんどないんだけど、その人の今までの出し方の傾向とか、その人の表情とかで何となく解るときがある。
そのときが快感なのです。
逆に、何でもお見通しって感じの人を騙したりするのも快感。
人を騙したり、真実を必要以上に見破ったりって、なかなか楽しいんだけど、なかなか社会ではやっちゃいけないこと。
それがゲームを通して、恨みっこなしでできてしまうのだから、楽しくないはずがない。

最後のほうは高度な心理戦にもなってきて、頭が痛くなる。
同じ種類のカード4枚を押し付けられると負けなので、3枚溜まってのリーチ状態からが熱い。
ゴキブリ3枚を押し付けられたプレイヤーに、「ゴキブリ」の宣言とともに差し出されたカード、これがなんなのか…?
安全なのは、このカードがゴキブリであることを認めてしまうこと。
本当にゴキブリであれば、逆に相手に押し付けることができるし、たとえゴキブリでなかったとしても、他のカードが押し付けられるぶんにはまだ安全なのだから。
しかし、安全策ばかりに甘んじていると、他のカードがたまっていき、ダブルリーチ、トリプルリーチなんてことにもなる。
当然カードを出す側も、この心理はわかるので、それを利用してくるかもしれないし、裏をかいてくるかもしれない。
いろいろな要素が絡んできて、考えれば考えるほど解らなくなってくるのが、このゲームの特徴だ。

このゲームを通して、厳格・強面というイメージが強いドイツ人ですら、顔をほころばせて、互いに打ち解けていくのも納得だ。(僕の中でのドイツ人のイメージ=O.カーン。あとゲルマン魂って言葉の響きとか)
あんまり接点がなかった人たちとあんなに盛り上がれるなんて……
次の合コンには必ず持って行こう。

ドイツのゲームすげー

携帯電話サイズのゲームもある

実は半信半疑でやってみた、これらのゲーム……
アナログなゲームでまさかここまで盛り上がれるとは。
いやアナログだからなのか。
WiiのCMで、女の子3人がワイワイ遊んでるアレよりも盛り上がってたぞ、多分。

どちらのゲームもトランプを使って代用することもできるので、もし興味をもたれた方はとりあえずやってみることをお勧めいたします。
あと、本当に熱くなるのかよ?と思われた方も、是非。

今回取上げた2作品はどちらも高円寺の「すごろくや」というお店で取り扱っております。
伊集院光と宇多丸氏にこれらのゲームを薦めたのも、このお店の関係者だとか。


■すごろくや
■URL:https://sugorokuya.jp/
■場所:JR高円寺駅 すぐ目の前
■営業:11:00〜夜8:00、定休日は火曜・水曜
■通信販売もあり

 
 
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