ファミレスで心理戦
このゲームで最終的な勝者となるには、一つ一つのラウンドで効果的に勝って、効果的に負けることが重要。
相手の手札が14、自分の手札が15、こういった勝ち方が理想となる。
逆に、相手が15を出したときに、自分が1の手札で負ければ、効果的な負け方である。
どこで勝負をかけるのかが、重要なポイントとなり、高度な駆け引きが必要となってくる。
残りのラウンドと自分の手持ちのカードを見据えた上で、この得点カードは取る!取らない、という取捨選択も勝負の分かれ目。
加えて、「出した数字がかぶった場合は、次点のプレイヤーの勝ち」というルールが、心理戦を面白くする。
例えば、場に出た得点カードが10、当然誰もが欲しがる。
単純に考えれば、手持ちで一番強いカード(15)を出したいところ。
ただ、他のプレイヤーと出す数字がかぶると勝てない、というルールを考慮に入れないといけない。
「15は他のプレイヤーも出すだろうから、きっとかぶってしまう。14か13がいいだろう」
「いやいや、相手も同じことを考えているから、ここで15を出せば勝てる。」
「まてよ、他2人の数字がかぶることを考えて、小さい数字で漁夫の利を狙えるんじゃないだろうか」
とかとか、考えれば考えるほど、ややこしい。
スパイラル的思考にからめとられる。
ちなみに、考えに考えた挙句、他プレイヤーとまんまと数字がかぶってしまうと、悔しいというより、笑える。
心理を読む為のテクニックなんだろうけど、「ここはみんな取りに来るよね(得点カード8点のラウンド)…?」とか、声に出されると結構ウザイ。
じゃんけんで、「俺グー出すから」みたいなことを言われるのと同じウザさ。
しかし、この見事な心理戦を構成するこのゲーム、まるで福本伸行マンガに出てくるゲームのようだ。
相手の心理の読みよう、戦略の立てよう、緊迫感はないが、カイジ気分だ。
「ざわざわ」という効果音が欲しい、ファミレスの店員も気を利かせてそれくらいやってくれればいいのに。
あと、緊迫感を出すために、耳か目を賭けるというのはどうだろう。
この日の自分は、トップが2回、2位が2回でまぁまぁの戦績。 |