デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
ザ・工夫ショー


 

一人暮らし、主婦、と続いてそろそろ次に見てみたいのはオフィス関連の工夫じゃないでしょうか。ということで3つ目の工夫いってみましょう!

 

■おやつの工夫

――それでははりきってどうぞー。
古賀:「こんばんは。」

――お名前は?
古賀:「デイリーポータルZの古賀です。」

――それでは早速工夫をご紹介いただきたいのですが…
古賀:「これです。」



――これは…?
古賀:「いりこ…いわしっす、にぼしっす。」

――食べるいりこ…なるほど、お腹がすいたときに食べる、という工夫ですね。
古賀:「それもあります。」

――まだありますか?
古賀:「はい、これは怒られてイライラしたときに食べるんです。」

――む!それはすごい!すごい工夫ですね!イライラを鎮めるためにカルシウム補給ということですね!
古賀:「はい。あとはお腹が極限まで空いたときにも食べます。」

――極限…餓死寸前、ということですね。それもすばらしいです。怒られている最中に食べるわけではないですよね?
古賀:「そうっすね、自席に戻ってから食べます。」

――怒られているときに食べたいとは思いませんか?
古賀:「それはどうっすかね。」

――イライラして自席に戻って、どれくらいで食べ始めますか?20秒くらいですか?
古賀:「や、もっと…」

――じゃあ10秒くらい?
古賀:「すぐです。着席するやいなや、というくらいすぐです。」

――早い!それは早い工夫ですね!

――それではここで実際に食べている様子を見せていただきましょう。



――すごい!早い!
――この工夫はいつ思いついたんですか?
古賀:「あるとき実家で母に持たされまして、会社に持っていったのがきっかけですね。」

――昔からイリコが好きだった、ということですか?
古賀:「いや、どちらかというと好きでなかったですね。」

――なるほど。思いついたときはどうでした?
古賀:「うーん、おやつをイリコにしたのは工夫だなと思いました。」

――昔っから工夫をよくするほうでしたか?
古賀:「そうっすね…地味な工夫を、少々。」

――今後も工夫を重ねていきたいと思いますか?
古賀:「そうっすね。」

――去年2006年一番印象に残った他人の工夫はなんですか?
古賀:「‥‥イナバウアーですか?あれがいい工夫だと思いました。」

――たしかに!言われてみればあれは金メダルをとるためのいい工夫です!でも古賀さんの工夫も負けてないと思いますよ。
古賀:「そうっすね。」

――では最後にこの工夫を読者のみなさんがまねしたいと言ったら許可しますか?
古賀:「そうっすね。」

――いいんですか!?特許をとるという手もありますけど。
古賀:「明太子とかああゆう(レシピをみんなに公開している)工夫のように、みんなに自由に使ってほしいです。怒られたときはすぐに、ぜひ。」

――すばらしい!それでは審査に参りましょう。審査員のビルマホシガメさん?


ビルマホシガメ

――古賀さん、残念でした。ありがとうございましたー。

 

 

 

いよいよ本日最後の工夫です。オフィスの工夫、う〜ん、おもしろかったですねー。まだまだオフィスの工夫を知りたい、と思ってきたところで4つ目の工夫どうぞー。

 

■ラベルの工夫

――続いてのエントリーは
林:「デイリーポータルZの林ですこんばんわ。」

――こんばんわ!
林:「こんばんわ。」

――では早速工夫を見せてください。
林:「はいこれです。」



――ザッツ工夫!パソコンにガムテープで自分の名前を書いてますね!
林:「大阪でガムテープで字を書いてあるのをよく見かけたんですよ。それがなんかいいなーって思ってオフィスで工夫したんです。」

――あ、大阪ですか。
林:「大阪でほらカラオケ?カラオケとかそこら辺でやってる人がいるじゃないですか。あれでガムテープで『カラオケ』って書いてあるのを見て、これかなあ、と。大阪ってテープ文字文化だな、かっこいいな、と思って。」
――なるほど異文化を輸入、ZEEBRAがヒップホップを日本に広めた、みたいな感じですね。

――ではZEEBRA(テープ文字界の)、この工夫を思いついたのは?
林:「デスクの引越しのときにラベルを貼らないといけないんですよ、それがきっかけですね。自分の名前を書いたラベルを貼って移動してもらうんですけど、その移動が3ヶ月に1回くらいあるのでラベルはもう剥がさないんです。それでラベルよりかはさっきの大阪のテープ文字かな、と。」

 

――じゃあこの工夫の目的は移動のため、と?
林:「それもあるけどなんかこういうデジタルなものってなじみにくいじゃないですか。それがこのテープ文字を貼ることによって、急激になじむ。」

――言われてみれば‥‥すごいなじみようですね。近寄ったら怪我するぞ、という空気がデスクからびんびん出てます。
林:「テープ文字だけじゃなくてこういうデジタル機器に何か貼るのが好きなんですよ。デジカメのこれとか。」

――お、普通の工夫ですね。
林:「なじみやすくなるんです。」

――いい工夫です。ところでこのテープ文字工夫、みなさんがまねしたいと言ったら?
林:「みんなにまねしてほしいなあ。ノートパソコンとかに貼っておくとよいですよ。『マック!』とか貼っておいたら絶対盗まれない。」
――近寄ったら死ぬかもしれん、という雰囲気が出てとてもいい防犯の工夫ですね。

――コツなんかはありますか?
林:「ガムテープは布テープを使うといいよ。縦に裂けるから加工しやすい。字を書くのにちょうどいい太さにもできるし。」

――今後してみたい工夫はありますか?
林:「手帳のクリップの工夫をしたいですね。ちょっとやってみたんですが、あまり具合がよくなくて、留まりにくいんですよ。」

――逆にこれは失敗したなあという工夫は?
林:「これがそうかな。」

 

――これは焼き鳥?を模したボールペンですか?
林:「あ、食品サンプル。ボールペンですらないよ。これ置いておいたらなんかいいかなあと思ってたんだけど、おなかが空いてしかたない。」
――失敗ですね。

――それにしても工夫が多いデスクですね。昔から工夫をするほうだったんですか?
林:「あ、大学生のときって自分の服とかすごい大事にするじゃないですか。それでズボンを買ったら端切れがついてくるでしょ、あれをタンスの上の段に貯めておくという工夫をした。」

――それはすごい!良い工夫ですね!端切れは何に使われたんですか?
林:「何にもならなかった。」

――すばらしい!虚無感がすごいですね。それでは審査にいってみましょう、審査員のニホンザルさーん?


ニホンザル

――はい、残念でした。
――それでは今週のザ・工夫ショー、ここらへんでお別れです。さようならー。

普通の人のしょうもない工夫を紹介するだけにしようと思っていたが、すごい工夫もあった。なかでもデイリーポータルZの工夫には感動した。怒られてすぐイリコ、PCにガムテ文字。他サイトの人が見たら「こんなすげー工夫があるならデイリーには向こう10年かなわねーな」と思うくらいの工夫だ。何がかなわないのかはわからないけど。

しかし総じてしょーもない、どうでもいい、全然共感できない工夫が集まってうれしい限り。今夜はビールで乾杯することにしよう。

ちなみに今回の工夫はこの工夫マイク。

  • ショー気分を演出するためにマイクを持った
  • 身近な段ボールを切って飾りを作った
  • 飾りには工夫ショーだとわかるように「くふう」の文字を入れた
  • 「くふう」が平仮名なのは小学校低学年でも読めるように
  • プリントがめんどくさいのでモニタ上の文字を模写した

とこんな小さなものでもさまざまな工夫が施されている。このレベルで考えてみると身の周りには工夫ばっかりだ。
そんなことを考えて工夫にまみれていると、地デジの工夫にもあんまりピンと来なくなってきて、おいてけぼり気分で日々をすごせるのだ。やったー!


 
 
関連記事
高校の頃の工夫と怠惰
進化と文房具
エスカルゴの殻の有効活用術

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.