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土曜ワイド工場
 
ダムめぐりのススメ

おおっ、ダムだ!

春になりました。
暖かくなって、行楽にも最適な季節の到来です。
さあ、出かけましょう!ダムに。

「ダムに行って、面白いの?」

と思う人も多いでしょう。僕はダム好きが高じてDVDを作ったり写真集を出したりしてしまっているわけですが、面白くなかったら僕だって5年も6年もダムばかりめぐってません。
今回はそれを証明するため、デイリーポータルZのライターの皆さんをダムめぐりに誘いました。単に観るだけでなく、それぞれのダム別に楽しめるポイントも紹介します。

僕の6年を無に帰させないために、気合いを入れて臨みました。

(text by 萩原 雅紀



本来はオフシーズン

この取材は2月下旬に行なわれたのですが、本来この時期はどこのダムも雪に閉ざされるため、ダム愛好家にとってはオフシーズン。関東地方なら気候の温暖な千葉県あたりの小さなダムをのんびりめぐって、きたるシーズンインに備えたコンディション調整をしたいところです。

しかし、今年は例年にない暖冬の影響で積雪がなく、巨大なダムを抱えるエリアにも行けそうなことが判明。そこで東京から日帰りで行ける場所をいろいろ考えたあげく、埼玉県北部、秩父近辺のダムをまわることにしました。いいダムあるんですよ!


待ってろ!秩父のダム!

というわけで早朝の新宿駅前に集まっていただいたのは林さん、住さん、べつやくさん、藤原くん、松本さん、玉置さん、それからドライバーを務めてくださるリーゼント今吉さん。ほとんどの人が初対面だったのですが、自己紹介もそこそこに、さっそく車に乗り込んで出発します。時間の許す限りダムをめぐりますから、急ぎましょう。


初取材でこのメンバー。重圧の中、精一杯の笑顔。

移動中の車内では、今日めぐるコースやそれぞれのダムの見どころを簡単に説明。皆さん興味津々な様子でひと安心です。正直言って僕は初対面の人と話すのがものすごく苦手なのですが、ダムという壁でワンバウンドさせるとスムーズにキャッチボールできることが分かりました。

住さん「普段からダムばかり行ってるんですか?」
僕「そうですよ」
住さん「一人で?」
僕「そうですね」
住さん「へぇぇぇー…」

住さんは花粉症とのことでマスクを着用していましたが、その下の口元が笑っているように見えたのが少し気になりました。あと個人的には谷原のガスタンク前を通ったときに林さんのタンク談義を聞けたのが嬉しかったです。
そうこうしているうちに最初の目的地、埼玉県と群馬県の境にある下久保ダムに到着。


へぇー、ひとりでダムをねぇ。

後ろはまったり。

 

下久保ダム

下久保ダムは利根川の支流である神流川に建設され、昭和43年に完成した重力式コンクリートダムという形式で、高さは129m。本体が地形に合わせてL字形に折れ曲がっているのが特徴です。役割は洪水調節、上水道用水や工業用水の確保、発電など。このように複数の役割を持つダムを多目的ダムと言います。

なんて専門的な解説も重要なのですが、今回はとりあえず実際にダムを観て楽しんでもらうのが目的なのでほどほどにして、さっそく車を降りて見学しましょう。


L字型が特徴の下久保ダム

堤体(ダム本体)の上から下を覗いたり、このダムのアイデンティティとも言える直角に折れ曲がった部分ではしゃぐ一行。しかし、高所恐怖症の住さんは一瞬覗くなり悲鳴を上げて撤退。この瞬間「住さんの反応を楽しむ会」が結成され、以後、いかに口車に乗せて住さんに下を覗かせるか、に半分くらいウエイトが置かれました。全員の心に悪魔が宿る瞬間を、僕は見ました。


たけー。

上から覗くとこんな感じ。

角の部分は直角コーナー。

 

神流湖ミッションを遂行

さて、下久保ダムでは観るだけでなく、ステキな体験型キャンペーンを行なっています。

このダムの貯水池の名前から「神流湖(かんなこ)ミッション」と名付けられたそれは、すぐ下流にある「三波石峡」という渓谷の指定された石の前で写真を撮ってくる、というもの。自分と石が写った写真をメールすると、下久保ダムの図面がプリントされたタンブラー、というマニア垂涎の一品がもらえるのです(先着100名限定)。

まずはダムの管理所の下にある資料館で石の名前と位置を確認。その後、目的地の三波石峡に向かいました。


1Fが資料館になっている管理所

ターゲットの石は…

ここだ!

ここ三波石峡は天然記念物に指定されていて、薄く緑がかったきれいな石がごろごろしています。庭石などの用途で江戸時代から利用されていたらしいのですが、現在は石の採取が禁止されていました。それを知って、読者プレゼント用に小さい石を集めていたべつやくさんも泣く泣く手放すことに。いっぽう玉置さんは石よりも川の流れを凝視。何か生き物がいたのでしょうか、完全にハンターの眼差しでした。


ターゲットの石はどこだ?

読者プレゼントかと思ったら天然記念物

資料館で目星をつけていたこともあって目的の石はすぐに見つかり、さっそく撮影会の開始。撮ったら家に帰って写真をメールで送るだけ。これを書いている今はあれから半月ほど経っているので、きっともう皆さんタンブラーを手に入れていることでしょう(敢えて誰にも聞いていない)。DPZライターの皆さんがダムタンブラーを使っているのかと思うと何だか興奮してきます。再びダムが時代の先端に返り咲いたのです!


この石と記念写真を撮ると、

タンブラーが送られてきます。カッコいいでしょ!?

ところで、僕がダムを観るのにいちばん好きな場所は下から見上げられるところなのですが、下久保ダムを下流から観られるポイントが工事中で入れませんでした。

うーん、せっかく迫力の光景を見せたかったのに残念。でも次に向かう浦山ダムは堤体の中のエレベーターでダムの真下に降りられるので、下からの光景はそこで観てもらうことにしましょう。


2005年に行なわれた36年ぶりの点検放流のときの模様。

「神流湖ミッション」の詳細は以下で。


(独)水資源機構 下久保ダム管理所

こちら神流川380情報局
http://www.simokubo.com/


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