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チャレンジの日曜日
 
アルコールチェッカー付き免許証は顔写真がバロメータ


私事だが、このたび運転免許を取得した。この年になっていまさらである。

できたての運転免許証をついつい取り出してうっとりしてしまう私だが、この免許証、2007年1月4日から東京都・埼玉県・茨城県・兵庫県・島根県の5都県でICチップが内蔵されるようになったのは、ご存知の方もおられるだろう。

ICチップには、免許証に未記載の本籍情報をはじめ、すべての情報が記録され、暗証番号で読み取れるようになっている。個人情報保護に配慮した方式だ。

しかし、4月9日から、またも新機能が追加されるというのは、まだ知る人もいまい。
ここではいちはやくその恐ろしい機能を紹介しよう。

乙幡 啓子

なんて恐ろしいんだ

まことに重ね重ね私事で恐縮だが、これが私の免許証である。わーい。


情報、どこまで消していいかわからず全部消した。「普通自動車免許」だ。

さて、飲酒運転が深刻な事故を引き起こし社会問題となり、近年、刑が厳罰化されたのは言うまでもないところ。今後も、よりいっそうの厳罰化がなされるだろう。

マストなのは「乗る前は絶対に飲まない」であるが、例えば朝方まで飲んで、いったん仮眠し、数時間後にまた運転するといった場合、大丈夫とは思っていても、酒が残っているときがあるだろう。いつもアルコールチェッカーを持ち歩いていればいいのだが、そうもいかないところだ。

新免許証では、なんとこの「アルコールチェック」機能が追加されたのだ。超便利である。

使い方はこうだ。


自分の顔写真に向かって息を吹きかける。

すると・・・。


少しでも頬が赤らんだら、運転ダメ。

これは便利だ。
しかも、いったん赤くなったらその度合いによって数時間は赤いままだから、警察は免許証の提示だけで検問ができる。「あ、お前飲んだな!」と。

さすがICカードだ。どんな仕組みなのかはわからないが。

さらに恐ろしいことに、顔が赤らんだ結果のまま内緒で運転を行うと、エンジンキーとICカードとの通信が行われ、顔写真がとんでもないことになる。


「こいつ酔っ払いだぞ、やーい」と大人気ないからかわれ方。

いかにも酔っ払い、といった目つき、物腰となり、かなり恥ずかしいこととなる。こんな目にあうのいやだ。
TSUTAYAなどの会員に絶対なれない。
ただちに出頭せねばなるまい。

誰がこのような機能を提案したのかは定かではないが、社会的にも抹殺されかねないこの新機能、そら恐ろしいことだ。

もとより飲酒運転は絶対禁止であるが、この新機能によって、よりいっそうの飲酒運転減少が期待される。

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です


 

 
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