電子部品などのメカメカしたパーツでマスコットを作っている人を、雑誌か新聞でみかけたことがある。やられた。無骨な部品からかわいいものができるのだ。
私も、うちにある電子部品で真似したくなりました。 といっても込み入ったものは作れませんで、簡単に仕上げてドラマ仕立てにしました。
(乙幡 啓子)
昔の記事であまった部品を
以前、無謀にも「テルミン」を自作したことがあり、その際にだいぶパーツがあまっていたはずだから、あれを使おう。押入れの奥の奥の奥から、材料を探し出す。
このように林立する抵抗類やコンデンサ。じっと見ていると、人のように思えてこないだろうか。
修正液で白目を入れ、マッキー極細で黒目を入れていく。ひな祭りを間近に控えた人形職人になった気分だ。
あの大ヒットドラマを参考に
電子銀行頭取・ダイスケ(電解コンデンサ)は、その地位とはうらはらに、本妻ヤスコと愛人である執事アイコ(共にLED)を同居させ楽しむという、恥ずべき生活を送っていた。
そんなある日の晩餐。
そこへ、系列企業の専務である、長男テッペー(セラミックコンデンサ)が帰宅。
テッペーの血筋に疑惑を抱き始めたダイスケ。その後のマンピョー家の運命は?!
あー、やってるほうは楽しかった。また今度は大河ドラマ、時代劇なんかも撮りたいね。
脅威の視聴率をたたきだしたあの華麗なドラマも、配役にコンデンサとか起用すれば、舞台セットはこんな規模で済むのだ。