すさまじき闘争心
試合には、先ほどの横綱犬ではなく、別の犬が登場。 闘犬のルールも説明される。
プロレスのような派手な入場シーンとかはなく、おもむろに(私がカメラをいじったりしてるうちに)試合が始まった。
そして開始早々、猛烈な勢いで取っ組み合い、噛み付いた。ものすごい闘争心だ。
闘犬は、一方が逃げるか声を上げる(または吠える)と負けというルール。あとセコンドからのタオル投入(飼い主からのごめんなさい)というのもある。
最初は、 「見たらかわいそうに思ってしまうのかな…」とやや心配しつつ見ていたが、実力伯仲の互角の勝負のため、意外とそうでもなかった。見ようによっては仲の良い2匹がじゃれあってるようにも見える。…と思ったけど、後で撮った写真を確認したらとてもじゃれてるようには見えず焦る。
…凄まじい。
結局、制限時間になっても勝負が付かず引き分けとなった。が、試合が終了しても食いついたままの両者。 ガンとして噛み付いた口を放そうとしない。
「こういう場合は火を使って引き離します。」 という説明があり、火のついた新聞紙を持った人が割って入った。
火は人間以外の動物が本能的に怖がるものだが、 しかし、それでもなかなか戦いをやめようとしなかった。
いやいや、凄まじい戦いであった。ふぅ。
ふれあいコーナー
闘犬場を出た後、土佐犬と触れ合えるコーナーというのがあった。なに!?あの恐ろしい土佐犬と触れ合うコーナー?
分厚いグローブをはめて防具を付けて触れ合うのかと思いきや、子供が普通に近づいていってる。
大丈夫なのだろうか?
なんと、土佐犬に触ることができた。 ちなみにこちらの犬は1歳半。
でもやっぱり目が赤かったりして少し怖い。
目が赤く見えるのは、土佐犬は長時間戦っても首に衝撃が来ないよう皮がダボダボに品種改良されており、そのせいで白目が多めに見えてしまうから、らしい。
こんなふうになつかれると、怖かったはずの土佐犬がなんだかかわいらしく思えて来た。
説明によると、土佐犬は普段は大人しい普通の犬なんだそうだ。そ、そうだったのか…!!
さらにかわいい子犬もいた。
かわいい
というわけで、土佐犬の顔の恐ろしさを確認しに行ったはずが、「かわいい」という結論を得て帰って来た自分がいた。
「よく知る」ということは大事なことだと思う。