隠し味になってしまった
困った。すごく美味しいのだ。ココアの苦味にほのかに丸くほっこりした甘み。やや匂いの点でココアを小豆が邪魔してしまったか。
しかしなんだ、これじゃあ こっそり入れてほくそ笑むはずの あんこが“隠し味”みたいじゃないか。うっかり新しいお菓子開発みたいになってしまった。
わかったこと:
・なかなか完全に味を消して混ぜるのはむつかしい
・美味しくなってしまい、隠し味みたいだ
好きなものは、美味しい
「好きな食べ物をこっそり混ぜて食べる」とどうなるか。それが分かったというよりは「単純に何かを何かに混ぜた結果どうなるか」ということばかりが結果として残った。
せめて分かったのは、好きな食べ物は大抵美味しく食べられるといういことだ。うどんも、あんこも、好きだからどこに入っていても美味しく感じる。
それにしても嫌いなものをこっそり食べさせられるよりはなんて幸せなんだろう。
知らない間に自分のために誰かがお祭りを用意してくれたみたい、そうだ、サプライズパーティーみたいなのかもしれないです。
では、次のお話です。 |