芭蕉ゆかりの地を訪ねて
芭蕉がそれまでの宗匠生活を捨てて、江戸日本橋から深川の草庵に移り住んだのは、延宝8年(1680年)の事であります。それ以降、芭蕉は草庵を拠点として新しい俳諧活動を展開し、多くの名句や「おくの細道」などの紀行文を残しました。
その「おくの細道」は、元禄2年(1689年)、深川の地を出発して東北・北陸を巡って江戸に戻るまで、その様子を綴っています。
草の戸も住替る代ぞひなの家
旅立ちに際し、草庵を人に譲った時の気持ちを詠んだ句です。芭蕉の後に草庵に移り住んだ家族には女の子がいたようです。その子の為に草庵にも雛人形が飾られるのだろう、今までにはなかった光景だなあ、そんな事を思いながら、芭蕉は「奥の細道」の旅に出発したのでしょう。
携帯メールを速く打つ練習、のつもりが後半すっかり「芭蕉を巡る旅」のようになってしまった。ゆかりの地を巡りながらメールを打っていたので、全部打つのに2時間近くかかっている。遅過ぎである。