デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
地下貯水管完成見学会

ついに到着

見たことのない機械がたくさんあって、きょろきょろながめながら降りてきたので、それほどの苦労もなく地下50mに到着した。
ここから支線をすこし歩いたところに、めざす貯水管がある。


見上げると、高い
いよいよ下水管っぽくなってきた

支線に入る

洪水時に貯水管へと水を送る支線に入った。
管の底には地下水がちょろちょろと流れている。
ただでさえ丸くて歩きにくいのだが、その地下水をよけながら進んでゆく。
今日の地上は晴天で、地下の様子もおだやかだが、いざ大雨が降ると施設全体で最大15万トンもの水を貯留することができるのだ。
その時のここの様子を想像しながら進んでいった。
管の役割を説明する職員の方の声がコンクリートに響いている。


奥にいるのははしゃいでる子供ではなく、管の大きさを説明する職員の方

支線もかっこいい


到着!

しばらく歩くと、ついに幹線へと到着した。
地下50m、管の内径8.5m、長さ2200mの巨大地下タンクの中に今立っている。
というものの、内部は簡易の投光器があるだけで、そのすこし先は真っ暗闇だ。
立ち入りが許可されているのはここだけで、先へ進むことは許されていない。
しかし、ずうっと向こうまで続く暗闇から、施設の巨大さが伝わってくる。
この管で約573ha(代々木公園の約5倍)の地域を洪水から守ることができるのだ。


これが和田弥生幹線

地下鉄のトンネルみたいだ

巨大な地下巨大施設でした

もともと昔は降った雨は地面からしみ込んだり川に流れていたのだが、施設のある杉並区の辺りは住宅街で、雨がしみ込む土なんてほとんどない。
開発によって失なわれた地面の貯水能力を補うために作られたこの施設の、全体の総工費は約540億円だそうだ。
住民の生命と財産に値段はつけられないが、それにしても多くのお金がかかるものだ。
けれども、たくさんのお金を使っただけあって、貯水施設はとてもすばらしいものだった。
できればこのまま雨水を入れずに、ときどき見学させてもらいたいくらいだ。
アース君ありがとう


 
 
関連記事
共同溝から愛をこめて
地底であいましょう
雨つぶツアー

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.