渋谷で着てみる

MMMMMとプリントされたTシャツがこの世に存在していれば、サイズの書かれたシールをうっかり貼ったまま外を出歩いても恥ずかしくないはずだ、たしかそんな始まりだったと思います。とにかく、作ったTシャツを持って渋谷にやってきました。

まずは普通にシールを貼ったままで渋谷を歩いてみました。うっかりしたみたいで恥ずかしいです。さあ、そこで次は、MMMMMをあえてプリントしたTシャツを着てみます。

シールが貼ってあるんじゃなくて、ほんとにそういうデザインとしてプリントされてるMMMMM。あえてそうしてるんだから、別にうっかりじゃないよ、だから恥ずかしくないよ。

なんか写真撮ってるときはノリノリだったのですが、ちょっと冷静に考えてみるときょとんとしてしまいます。うっかりしました、という恥ずかしさはなくなったのですが、デザインとしてあまりかっこよくない、という恥ずかしさが残ってしまったようです。そうか、問題はうっかり感だけじゃなかったのか。

いやしかし、そんなこともあろうかと、また別のTシャツも作ってきました。ちょっとそっちを着てみようと思います。

MMMMMをやたらいっぱい並べて模様みたいにしてみました。これならもう少しだけデザインされてるっぽくなり、うっかり以外の恥ずかしさが解決されてるかもしれません。

このシャツの素晴らしいところは、うっかりシールを貼ったままにしてもカモフラージュされてわからない、というところにあります。うっかりしても恥ずかしくない、しかもデザインとしてもそれなりにかっこいい、まさに一石二鳥なTシャツです。完璧です。

最後に、サイズのシール問題をもっと根本から解決するTシャツも作ったのでそれを着てみます。

胸に大きく“このTシャツはMです”と書いてみました。このTシャツなら、店頭に並べるときにそもそもサイズのシールを貼る必要がない、つまり、サイズのシールを貼ったまま外に着ていく問題を根本から解決できる、という思惑です。

でもこれ、デザインとしては最悪です。かっこ良さの問題が何も解決していません。しかも、“このTシャツは”という部分を読み飛ばされると、“Mです”と、なにか意味深な主張になってしまいます。リスキーです。