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ひらめきの月曜日
 
深海鮫漁とオオグソクムシ
深海生物漁の船に乗ってきました。

去年の夏にいった、千葉県立中央博物館の「驚異の深海生物」という企画展がとてもおもしろかった。深海生物、かっこいい。特にオオグソクムシというダンゴムシの親分みたいなやつ。

それ以来、剥製やホルマリン漬けではなくて、生きた深海生物を肉眼で見てみたいなと常々思っていた。できればこの手で触ってみたい。

とはいっても、深海生物に会う機会なんてないよなあと思っていたら、深海生物を捕る漁師の息子さんが書いているブログを見つけた。

すみません、ちょっと乗船させてください!

※インパクトのある写真にかけたモザイク処理は、クリックするとはずれます。

(text by 玉置 豊



深海生物に会うため、静岡県にいってきた

さっそくブログの運営者である長谷川さんに連絡を取ったところ、快く取材をOKしていただいたので、デイリーライターの土屋さんグループと一緒に、静岡の焼津まで総勢6人で押しかけさせていただいた。

ちなみに土屋さんとはこの日が初対面だ。


本日お世話になる長兼丸。

我々が乗る船は、観光用の釣り船なんかではなく、純粋な漁船。この船に乗って、これから長谷川さん親子と深海に潜むサメとヌタウナギを捕る漁に出るのだ。

 

一緒に乗船する人達

普段はもちろん漁師さん達だけが乗る船なのだが、どういう訳か今日は乗船する人が多く、漁師さん以外にも大学の研究チーム、近くの水産高校の先生と生徒、そして私達と、「仕事」、「学術」、「学習」、「興味本位」と、それぞれ異なった目的を持った人達が同舟となった。


仕事、学術、学習を目的として乗船する人達。 明らかに興味本位の人達。

取材当日は生憎の雨模様。これがお気楽な観光船だったら雨天延期となるところだが、漁船なのでもちろん出船だ。


写真だとよくわかりませんが、結構な雨が降っています。

 

深海鮫漁の方法

船が漁場に着くまでの間に、深海鮫を捕るための仕掛けを教えていただく。

教えていただいたところでマネする事はできないのだが、なんでも200本もの釣り針にエサをつけた仕掛けを深海200〜400メートルくらいのところに沈めておき、数時間後に回収する「延縄漁」という方法だそうだ。


ワイヤーが結ばれた釣り針。これが200本も使われる。 釣り針と仕掛けの道糸を繋ぐ金具。でかい。

やっぱり私が普段やっている「釣り」と「漁」とでは、道具立てが全然違う。特にカニトリーナとはまったく違う。


このころはまだ元気だった土屋さん。 すでに船酔いしている土屋さんの友人達と息子オンくん。

 

漁場に到着、鮫漁スタート

しばらく船を走らせたところで、海上に浮かぶブイを回収。この下に今日の早朝に仕掛けられた延縄仕掛けがつながっているのだ。

漁師さんが狙っているのは深海鮫の中でもアイザメ(正式名称:タロウザメ)という鮫で、健康食品などを扱う会社に卸しているとのこと。

なんでも深海鮫の肝臓から採れるスクワランというオイルが貴重品で、特にアイザメにはスクワランが多く含まれているため、値が張るらしい。


あのブイが仕掛けの目印。海で見かけても勝手に巻き上げないように。

仕掛けは海底まで何百メートルと伸びているので、もちろん人力で巻き上げることはできない。電動のローラーでガンガンと仕掛けが巻き取られていく。

しばらくして、まずは仕掛けを沈めておくための錨が上がってきた。


仕掛けを巻き取る機械。これちょっと欲しい。 最初にアンカーが上がってきた。

 

アンカーについてきた深海生物

右上の写真のアンカーに、なにかが付いているのがわかるだろうか。

なんと早くも深海生物の登場。アンカーにクモヒトデとユムシの仲間が引っかかってきたのだ。

一見してゴミのようにしか見えない下の写真は、絡み合ったクモヒトデ。何をどうするとこういう状態になるのだろう。


この絡み合った針金みたいなのが、絡み合ったクモヒトデ。

なにがなんだか。

一匹だとこういう形。触った感触はかなり硬い。

150歳まで生きた象のお尻みたいな質感をしているユムシの仲間。

予想外の獲物に俄然興奮してきた。

さあ、次は深海鮫の番だ。


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