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ロマンの木曜日
 
青信号の人になる
青信号の人と、それを真似たい人

歩行者用の青信号に描かれている、歩く人のサイン。

すっかり見慣れてなんの違和感もないが、よく考えると体中を真っ青に光らせながら横断歩道を渡る人というのは実際には見たことがない。

最近の信号はLEDの粒でできていたりするので、たとえば体じゅうにLEDをたくさんつけて歩けば、等身大のあの人が再現できたりするのではないか。

いままで信号機に閉じ込められていた彼も、喜んでくれるに違いない。

(text by 三土たつお



この姿に近づきたい

これが青信号の人だ

左の写真は近所の信号だが、こんなふうに黒地に青く光る信号機が最近ふえているらしい。

おそらくは消費電力を抑えるために、光の粒はLEDでできているように見える。ということは、LEDさえあれば「歩く人」とまったく同じようにして光ることができるはずだ。

信号機の「歩く人」と、実際の歩く人(自分)。夢のコラボレーションをなんとしても実現させたい。


クリスマス用のイルミネーションを買ってきた

さっそく、クリスマスにもみの木などに飾るためのイルミネーション用のLEDを秋葉原で買ってきた。


これを体に巻きつけるのだ


LEDが100個リードでつながったもので、長さは10m。ためしに体にかるく巻いてみたが、長さは十分のようだった。あとはこれをきちんと巻きつけていけば、夢が完成するにちがいない。

 

体に巻きつける

最初はリードを髪や衣服に直接固定しようとしたのだけど、すぐにはがれてしまってうまくいかないようだった。薄手のレインコートを買ってきて、ガムテープと洗濯ばさみで固定していく。


途中まで巻きつけたところ


しかしこれはなんだろう。ぼくが想定したようなファンタジーからはどんどん遠ざかっていくのが分かる。手伝ってくれている知人も言葉少なだ。

ただ、青信号の人は光ってこそ真価が発揮されるのだと思う。まだ途中ではあるけれど、いよいよLEDの電源を入れてみることにしよう。


青信号の人・・?


どうだろう。青信号の人に近づいているだろうか。

うん、分かる。自分でもわかっている。これは青信号の人ではなくて、目覚める前のサイボーグかなにかだ。映画の前半ぐらいにちらっと出てきて、後半では完全体として主人公とたたかうのだ。


汗がしたたる。


それでも、最後までやってみなければ分からない。全身に巻きつけたとき、そこには憧れの「歩く人」が現れるかもしれない。そう信じて、汗だくになるのもかまわず作業をつづけていった。

 

完成

10mもあるとはいえ、体中に巻くにはすこし短いようだった。体の前面にだけ貼っていくように作戦を変更し、30分ほどしてついにすべてを巻きつけることができた。


青信号の人のポーズをとってみる


青信号の人の姿を思い出し、ポーズを真似てみる。ここまでの間に彼の気持ちがだいぶ分かってきたような気もする。

さあ、いまこそ電源を入れてみよう。あの青信号の人にようやく会うことができるだろうか?


完全体、あらわる。


そこに現れたのは青信号の人ではなかった。途中の予感は的中し、サイボーグは今まさに覚醒したようだった。


参考画像


しかしまだ、まだ分からない。外に出て本物の彼の下で歩いたとき、そこには不思議な調和が広がることがあるかもしれない。

実際に外に出てみようじゃないか。

 

電源装置を持っていく

外に行くにあたって問題なのは、電源をどうするかだ。このイルミネーションを光らせるには家庭用の100V交流電源がいる。

考えた末、パソコン用に使う無停電電源装置(UPS)を使うことにした。パソコンにつながる電源が切れたときに緊急用に電気を流してくれるUPSだが、夜中にイルミネーションを光らすために使ったっていいはずだ。


中に鉛蓄電池が入っているため、重い。約3kg。
守るべきデータは特にない。

 

 

 
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