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はっけんの水曜日
 
エレベーターの開くボタンは、たまに右
通常とはボタンの配置が逆のレアエレベーターを巡ります。


以前、「エレベーターの開くボタンは、ほぼ左」という記事を書いた。自分で調べて驚いたくらい開くボタンは左に付いていた。100%左に開くボタンがあった。

が、記事の公開以降ちらほらと「右が開くボタンのエレベーターがあります!」という情報をいただいていた。

そこで、今回はそんなエレベーターを見てきた。本当に右に付いていたんだ。

(text by 松本 圭司

■そういうエレベーターはRDO型と呼ぶ

「右が開くボタンのエレベータ」という呼び名は長くてキーを打つのが面倒なので、「Right button Door Open」の頭文字を取ってRDO型エレベーターと呼称することにする。

では早速都内にある3カ所のRDO型エレベーターを見ていただこう。


渋谷っぽいピンク色のビル。かわいい。
■まずは渋谷

渋谷、道玄坂のブックファーストの向かいにあるビルだ。ここのエレベーターがRDO型と聞いて実際に見に行ってみた。

休日の渋谷はギャルとか、ベルトを忘れたのかズボンを妙にずり下げて歩く若者とかウジャウジャいて苦手だ。思わず下を向いて歩いていたら目的のビルを通り過ぎてしまった。

ダメじゃんダメじゃん、オレダメじゃん。

道を戻ってビルを探した。しばらく迷ってやっと見つけた。

ビルには病院などが入っている様子。

狭い入り口をくぐると、やや古い感じのエレベーターがあった。上に用は無いがドアを開けるために「↑」ボタンを押した。

そして、操作パネルを見ると、確かに右側が「開」だった。

本当にRDO型だった!!右が緑色の「開」で左が「閉」だ。一般的なエレベータの真逆である。

情報は本当だった。本当に右が「開」だ。驚いた。ワタシ、トテモウレシイ。思わず片言になる嬉しさだ。

これってなんだろう、珍しいクワガタを見つけた時のような高揚感を伴う嬉しみ。プレミア感。レアポケモン。

思わずカゴの中で小躍りしてしまいそうになる。

あとの2カ所に期待しつつ、RDO型エレベーターツアーは続く。

場所は秘密だぜ。
■都内某所でRDO型エレベーター

なぜ某所としか書かないかという大人の事情には触れないでいただきたい。僕にも色々あるのだ。

ここのエレベーターも読者の方に教えていただいた。またしても道に迷いながらビルにたどり着き、エレベーターに乗り込む。

ワクワクしながら操作パネルを見ると、やはり紛れもないRDO型だった。嬉しい。顔がほころぶ。

見事なRDO型エレベーター。荷物搬出用の養生がまた良い雰囲気を醸し出している。

 

FUJITECはRDO型の父。

 ■両方ともFUJITECのエレベーターだ

写真を良く見れば判ると思うが、渋谷とココのエレベーター、両方とも操作パネルが酷似している。それもそのはず。両方ともFUJITECの製品なのだ。

しかも、通常はドアの右側に付いていることが多い操作パネルがドアの左に付いている。この場合のみRDO型になっているのだ。

つまりこういう事。

・FUJITECの古いエレベーター
かつ
・操作パネルがドアの左にある

という二つの条件が揃うとRDO型になるのらしい。という事はつまり、「開」と「閉」の関係というより、ドアと「開」の関係でボタンの配置が決まっているらしい。ドア側に「開」が付いているのだ。

では、最後3つめはどうか見てみよう。

浅草っぽい渋いデザインのビル。素敵。

■最後は浅草、神谷バー

浅草の駅にほど近い「神谷バー」が入っているビルのエレベーターもRDO型だと聞いたので行ってみた。

神谷バーのビルは駅前でしかも目立つので道に迷うことがない。親切だ。ちなみに、神谷バーだからってキン肉マンの人がバーテンをやってたりはしない。屁のつっぱりもされない。

2階にはレストラン、3階は割烹の神谷ビル。

ビルの入り口すぐ近くにエレベーターがあった。小豆色の渋いデザインだ。またしても上の階に用はないがボタンを押してエレベーターに乗り込んだ。

わくわく。


このボタン美。素晴らしいRDO型エレベーターだ。有料でもいいんじゃないか。

 

興奮し鼻息を荒げながら「閉」ボタンを押す。ハァハァ。

■操作パネルはドアの左側に付いていた

ここのエレベーターは形こそ古いものの、見事に磨き上げられているので古さを全く感じさせない。その点においても素晴らしいRDO型エレベーターと言えよう。

これも上記2例と同じでドアの左側に操作パネルがあった。最近作られた新しいエレベーターはドアのどっちに操作パネルがあっても「開」は左になっているが、昔はきっとドア側に「開」を付けるのが普通だったのだろう。

・操作パネルがドアの右→左が開
・操作パネルがドアの左→右が開

常に「開」がドア側に来るという事である。

今日は素敵なエレベーター達に乗れて僕は満足だ。「浅草まで来てエレベーター見ただけで帰るの?仲見世は?!」という同行者兼カメラマンの声は無視してまとめます。

RDO型エレベーターは絶滅危惧種だ。世界遺産だ。

世間のエレベーターはやはり大多数が「左が開」だ。エレベーターに乗る時はいつもボタンの配置を気にしているが、上に紹介したエレベーター以外でRDO型は全く見たことがない。

つまり、ほとんどRDO型に乗る機会は無いと言うことだ。エレベーター好きとしては残念だが、普通のユーザーとしてはこういうのは統一してくれると助かるだろう。とりあえずドアを開きたい場合は左のボタンを押せば良いのだから。

「開くのひは左のひ」と覚えれば間違いない。

たまに見つかるRDO型は希少機種として愛でていきたいと思う。

最近引っ越したマンションのエレベータには閉じるボタンがない。これはこれで困る。引っ越したばかりの頃は閉じたいのに「開」を押して無駄に待ったりしたのだ。

 
 
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