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ちしきの金曜日
 
ハッピーターンの粉を味わう
 


 亀田製菓の「ハッピーターン」というおせんべいがある。今から30年ほど前から販売されているらしいので、かなりのロングセラーだ。

 長い間愛されているのは、やはりその味に魅力があるからだろう。特徴はなんと言っても、せんべいにふりかけられているあの粉だ。甘いようなしょっぱいような、そしてそれだけでは言い尽くせないあの味。

 他に例えようのないあの不思議なおいしさ。止まらなくなるうまさだ。

 ああ、あの謎のうまい粉をもっと味わいたい。そういうわけで、実際にやってみました。

小野法師丸



●命名からして志が高いハッピーターン

  子供の頃から何度も食べているのになぜだか飽きず、ふと思い出すと食べたくなっているあの味。歴史あるお菓子なのに、いまだその個性を失わないハッピーターン。

 新商品が発売されては消えていく中、これだけ長い間どこでも買える状態であり続けるのはすごいことだと思う。


軽く大人買いしました
パッケージを見ただけであの味が思い出される

 「ハッピーターン」という名前もとても響きがよいと思う。メーカーのホームページによると、命名の由来は発売当初オイルショックで不景気な世の中だったため、「幸せ(ハッピー)が戻って(ターン)くるように」という願いを込めたというものらしい。

 そんな意味が込められていたのか。世相まで反映したものだったと知って、恐れ入ったような気持ちになった。

 実際、ハッピーターンは食べた人にハッピーをもたらしてくれる、とてもおいしいお菓子だと思う。その秘密がハッケージにも書いてあった。


パウダーポケット?
詳しい説明は裏面に

 ハッピーターンをハッピーターンたらしめている、謎のうまい粉。確かに他のせんべいと比べて、味付けの粉がたくさんついているのがその特徴と言えるだろう。

 そのための工夫が「パウダーポケット」。せんべいをでこぼこさせて、粉がたくさんつくようにしているのだ。説明の「ハッピーパウダーが雪のようについています」という表現は、実感があるとともに詩的でもあると思う。

 なるほど、やはりあの粉の濃度は意図的だったのか。さらには謎のうまい粉は「ハッピーパウダー」という名前であることも判明。


夢を叶えるためには地道な作業が必要

 ネットを調べてみると、ハッピーパウダーは「魔法の粉」などとも呼ばれることもあるらしい。確かにそんな風に呼びたくなる魅力がある粉だ。

 そこで今回の企画では、謎のうまい粉・ハッピーパウダーの別の味わい方を試そうと思う。あのおいしさをもっといろいろな方法で活用してみたいのだ。ならば、そのためにまずやらなくてはならないことは、ハッピーパウダーの精製だ。

 いや、精製などと書いたが、やってることはせんべいから粉をこそげ落としているだけ。こういうのは気分も大切にしたい。


包装紙に残った粉も大切に扱いたい

 「砂糖などの『甘味』と大豆やコーンなどの『野菜のうま味』が含まれているから、甘いようなしょっぱいような不思議な味がするんだよ」(メーカーHPより)というハッピーパウダー。

 なるほど、と思いつつ、それだけでは説明がつかないような魅力も放つこの粉。そういえば数年前、この粉が別の小袋に入っていて、自分で好きなようにまぶして食べられるバージョンのハッピーターンが発売されたことがあった。

 「シャカシャカハッピー」という名前だったその商品。それさえあれば簡単にハッピーパウダーは手に入るのだが、メーカーに問い合わせてみたところ、現在は販売していないとのこと。

 そうか…。ならばやはり、自分で精製するしかない。一時間ほど作業をすると、ちょうど一袋分の粉がとれた。


一袋でティースプーン山盛り一杯程度か

 念入りにこそげ落としたので、それなりの集中力が必要だった一時間。得られたのはスプーンに一杯ほどのハッピーパウダーだった。

 量にすると大したものではないのだが、こうして粉だけを目の前にすると感慨深い。ハッピーターンのうまさは、ここに凝縮されているのだ。

 しかし今回の試みに必要としている量にはまだ足りない。もう少し作業を続けよう。


 

 
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