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フェティッシュの火曜日
 
木の船に乗ってじゅんさいを採る


7月末からしばらくの間、秋田に行ってきました。初めての秋田でした。

知り合いのツテをたどって、いろいろな体験をしてきました。子供の夏休みか、ってくらいにいろいろなところに行かせていただきました。ぼく、とてもたのしかったよ。

というわけで今月は、秋田の思い出を小出しに記事にしていこうと思います。第一弾は「じゅんさい採り」。これが予想外に興奮したんだな、まったく。

乙幡 啓子

別天地

秋田新幹線の終点から在来線で約1時間、三種町は森岳というところに来た。男鹿半島の付け根、元八郎潟の上辺のあたりだ。この地の名産はじゅんさい。三種町は全国一のじゅんさいの生産量を誇る。

どんな場所かは下の写真をご覧ください。トトロが出てきそうなところだ。


緑が濃い。空がでかい。

ところでさきほど「全国一の生産量を誇る」と書いたが、それは後々わかったこと。「じゅんさい」の存在は知ってはいたが実際に食べたことはなく、「葉っぱの周りに透明なヌルヌルがついてて、つるっとした食感で、ハスみたいな感じで沼に浮いてるんでしょ?」といった程度の認識。今後親しくなる機会も特に訪れなさそうな食べ物、と思っていた、正直。

この日も、他の用事が終わって、さあもう夕方だけどじゅんさいでも見に行ってみるか?と、当地の知人Tさんに連れられていったに過ぎないのである。と・こ・ろ・が。


うん?つみ採り「体験」?じゅんさい「狩り」?
看板を横道に入っていくが、果たして・・・といった風景。

沼です。じゅんさい沼。
ここを入っていくと・・・。

広い広いじゅんさい沼が広がっていた。実際の感覚ではこの写真の3倍の広さだろう。

日中の日差しと暑さで半分とろんとしていた私だったが、この光景に、車を降りるなり思わず沼へと駆け出していた。「ヒョーオゥ!」と何ごとか叫びながら。

自分がカエルに生まれたなら、ここのカエルさんになりたい。
タニシどんもいた。沼の水は、地下水循環させてきれいに保っているそうだ。

 

そして昔話の世界へ

なんでもこちらのじゅんさい沼、個人の所有ではあるが、つみ採り体験できるよう一般人に開放しているのだ。1人1500円の料金だが、営業時間中は何時間でもずっとつみ採りができ、しかもほぼ無人だ。善意を信頼した証しの料金箱が、誰もいない事務所においてあった。

沼で一人作業しているここの所有者らしきおばさんに声をかける。


しゃれた木のテーブルも置いてある事務所(らしきところ)。
手前のビニール袋に名前・住所を書いて料金箱へ。
最初セルフサービスかと思って冷蔵庫開けちゃった。
奥にはソバの調理スペース。夕方だったのでもうソバは店じまいのようだ。

沼にはおばさん一人のみ。一日ずっと作業していたと見えて、たくさんのじゅんさいの入ったバケツを手元に置いて、木の船でプカプカ浮いていた。

営業は8時半から16時まで。日も傾き、時間は残すところあと30分ほどしかない。特別におばさんの厚意で、3人で1人分の値段でいいよということに。ありがたくお金を箱に入れ、木の船に2人一組で乗り込む。

船、ったって、四角いタライみたいなものですよ。木の箱です。底、まったいら。


紫外線対策万全。オーナーの船は特別仕様なのか、船っぽい形である。
これまた木のイス2つ。ブロックは・・・1人乗船時のバランス取り用か?

 

 
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