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フェティッシュの火曜日
 
Zくんのランプシェードをつくる

和紙をワシワシ貼る

骨組みの段階では出来上がりに不安の残る感じだったが、たぶん和紙を貼れば一気にZくんらしくなるはずだ。不安を払拭するため、すぐに和紙張りの作業に入った。


貼る前によく洗って。
貼る和紙は二色だけ。Zくんが極彩色でなくてよかった。
まず貼りたい部分に木工用ボンドを塗る。
貼ったら針金の周りを水に付けた筆でなぞる。
水で柔らかくなった部分を手でちぎり、毛羽だったところを針金の内側に押し込む。
これで完成。

以上の作業を面の数だけ延々とやっていく。まるで写経。


張り始めて30分たったころ。
張り始めて3時間たったころ。夜が明けた。
5時間後、目が入りました。
最後にZに切り抜いた紙を貼る。

ということでようやくついに完成した。最初に骨組みから作り出して約10時間。その努力の結晶を見てください。


まぎれもなくZくんです。

どうだろう。骨組みの段階では心配だったが、これはかなりZくんじゃないか。いろいろと下手な部分はあるが、それらすべてひっくるめていい味出してるじゃないか。

それではさっそく点灯しよう。


パァァ

光った。Zくんが光った。しかもきれいだ。長時間の作業で心がだいぶすさんでしまったのだが、光を見てると癒される。年をとったと思う。


玄関でおもてなしの明かりを照らすZくん。

真っ暗で分かりませんが、塀の上で光るZくん。

見上げるとハコフグみたいなZくん。

木に引っかかったZくん。

アジサイと戯れるZくん。

こんどは休みながら作ろう

初めてオリジナルのランプシェードを作ったわけだが、時間的な都合で夜中から翌日の夕方までぶっ続けの作業となり、かなり辛かった。でもそのぶん完成したときの感動は大きくて、光を付けたとき一瞬だけ僕はこの世でもっともやさしい人間になってただろう。

それにZくんという題材は簡単で個性的だからすごく良かった。これが冷蔵庫とかキクイムシだったら目も当てられないものが出来てたに違いない。

でもZくんことを家族になんのキャラクターだと聞かれて、とっさに「オレンジマン」と答えてしまったことはここで謝っておきます。  

一度ぐらい外に出ないとと思い、持ち出して撮影してたら雨が降ってきて弱るZくん。

 
 
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