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土曜ワイド工場
 
本だけでスポーツがうまくなるか


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調達した本の数々

勉強スタート

今回の実験にはルールがある。あくまで「勉強」なので、体はいっさい動かしてはいけない。ボウリングをやるのはもちろん、球を投げるマネをするのも禁止だ。体を動かすのは「勉強」ではなく、「練習」だから。

まずは図書館と古本屋を回り、ボウリングの資料をそろえた

  • ボウリングマガジン ×2
  • ボウリング入門
  • ボーリング用泥水
  • 地域資源ボーリングマニュアル

これらを熟読するところからスタートだ。

 


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自宅で
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電車の中で

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会社デスクで
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すでにボウリング1色と化したデスク

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エスカレーターの上で
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夜は自販機の明かりを利用して

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時にはスピード感にあふれ
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時にはサイケデリックに


1週間にわたる調査の結果、ボウリングのポイントをまとめたものがこれだ。


基本は4歩助走

  • 1.右足を踏み出す
    •   ボールを前に突き出す

  • 2.左足
    •   右手でボールを振り下ろして

  • 3.右足
    •   ボールを振り下ろした勢いで、後ろに大きく振り上げる

  • 4.左足
    •   そのままボールを振り下ろしてリリース
    •   このとき床の上を滑るように
    •   ボールを手放すまで指の形を維持し、ボールに回転を与える
    •   十分に腰を落とす(ボールを投げ落とさない)
    •   目線はスパット(レーン上の三角形の目印)を見る

1投目の投げ方

  • 投げる目印は、スパット(レーン上に並んでいる三角の目印)の
    右から2番目 →右利きのボールは左にカーブするため。
  • 当てる目標は1番と3番のピンの間。

2投目の投げ方

  • 常に一番手前のピンを狙う
  • 端のピンを狙うとき、反対側に移動してレーンに対して斜めに
    投げる (正面に移動してまっすぐ狙うのではなく)

本やインターネットなどの資料から、特に初心者向けと思われるポイントをまとめたのが、上のメモだ。

素人調査なので間違っているところもあるかもしれないが、それはそれ。自分なりにポイントとなる知識はおさえられた。

 

動画でフォーム分析

つづいて、研究した内容を元に、動画で自分のフォームを分析してみた。動画は前のページで81点を出したときに撮影したものだ。


スローモーションの動画(音は出ません)

 

腰が高い

決定的な問題点を発見した。腰が高いのだ。腰を落とすのではなく、背中を曲げてボールを投げている。


腰高のフォーム

これがまずい理由は2つある。

ひとつめに、腰が高いと、ボールを十分に低い位置まで持っていくことができない。そのため、ボールをレーンに投げ落としてしまっている。しかも、ボールを少しでも下げようとして右肩を下げてしまっている。これではまっすぐなリリースができない。

腰が高いとまずいもうひとつの理由は、腰を落とさないと重心が高くなり、体が安定しないことだ。体が安定していない証拠に、投げたあと、バランスがとれずフラフラになってしまっている。

ほかにも、目線が下向き気味、投げるとき指が開いてしまっている、などなど、悪いところはいくつか見て取れる。素人なりの分析だが、自分のフォームの問題点がよくわかった。この癖を直すことができれば、かなり安定した球が投げられるのではないか。本番に向けての期待が高まる

 

実践に備えて

せっかく勉強した成果を、実践で忘れてしまっては意味がない。最後に小細工をしておこう。


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1号(マウスオンでカンニング)
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2号(マウスオンでカンニング)

カンニングペーパーだ。これで本番では高得点間違いなし。

さあ、いよいよ明日は本番だ。高鳴る胸をおさえつつ、来るべき本番に備えて床についた。


 

 
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