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ロマンの木曜日
 
ゆで卵でプロポーズする

外で食事をしていると、たまに態度の悪い店員さんに当たってしまったりする。プライベートで嫌な事があったのかもしれない。たまたま虫の居所が悪かったのかもしれない。それでもこっちはお金を払って食事をしているのだ。最低限のサービスを受ける権利がある。少なくとも嫌な思いなんてしたくない。

何故そんな話を始めたかというと、先日、態度の悪い店員さんに遭遇してしまったのだ。注文しても返事をしてくれないし、呼んでも来てくれないし。どうなってるんだろう。

何とかして悔い改めてもらいたい。

(text by 住 正徳



店員さんの感じが悪い店にて

都内某所、歓楽街の片隅にそのお店はあった。仮に名前を「S」としておこう。大人たちが静かにグラスを傾ける。そんな風情が漂うお洒落なバーといった雰囲気である。

僕は友人を連れて、「S」の扉を押した。


感じのいいバーへ
感じのいいバーへ

店内は薄暗く、所々、間接照明で彩られている。4人掛けのテーブル席が4つあり、あとはカウンター席が10席ほど。初めて入る店なので、いきなりカウンター席に座る勇気はない。友人と向かい合う形で一番奥のテーブル席に座った。僕たちの他にお客は2組。いずれもテーブル席でお酒を酌み交わしている。

カウンターの中にはバーテンダーが2名。そのうちの一人が僕たちのテーブルにおしぼりとメニューを持って来てくれた。

僕たちはメニューには目を通さず、とりあえずビールを注文した。とにかく喉が渇いていたのだ。しかし、店員さんは僕たちの注文を聞いていない。声が小さくて聞こえなかったのかもしれない。もう一度、今度はさっきより大きい声でビールを頼んだ。すると店員さんは無言でメニューの一部を指差した。

そこには「ビール/エビス、アサヒ」と書かれていた。
どちらかを選べという事らしい。

なんでそんな態度なのか。僕たちは静かにお店に入って来て、大人しく席に座って、ビールを頼んだだけだ。他のお客さんの迷惑になるような行為は一切していない。格好か? Tシャツ姿で来るような店じゃなかったのか?

抗議したい気持ちは山々であったが、僕も大人だ。グッとこらえて「エビスを2つください」と行儀良く伝えた。店員さんは返事もなく頷きもしない。そういうスタンスの店なのだから仕方ない、と自分に言い聞かせてビールを待った。


おいしいビール
おいしいビール

おいしいミックスナッツ
おいしいミックスナッツ

店員さんの態度は悪かったが、ビールはとてもおいしかった。おつまみのミックスナッツもおいしい。

おいしいので一気に飲み干してしまった。

ビールの次はちょっと強めのお酒を頼みたいものだ。カウンターの中にいる店員さんに声をかけた。


メニューお願いします
メニューお願いします

何度呼んでも気付いてくれない。店員さんはアイスピックで一心不乱に氷を砕いている。


気付いてくれない
気付いてくれない

大きな声で何度も呼んだのだ。気付かない訳がない。あの店員さんはお客よりも氷の方が大切なのだ。今砕かないと溶けてしまうからだろう。しかし、それはそっちの事情である。こっちは何か強めのお酒を飲みたいのだ。


戦うしかないのか
戦うしかないのか

このまま泣き寝入りして帰るしかないのだろうか?

いや、何とかしてあの店員さんをギャフンと言わせたい。ギャフンと言った後に今までの態度を悔い改めてもらいたい。

あの手を出すか。



例えばこういう作戦

これから紹介する作戦は僕の友人から教えてもらったものである。彼は実際に態度の悪い店員がいるファミレスでこの攻撃を試した事があるという。題して、「お冷やが下げられなくて困っちゃう」作戦だ。

僕の事務所で再現してみた。


お冷やを使います。
お冷やを使います。

1つのグラスを水で一杯にします。
1つのグラスを水で一杯にします。

グラスを水で満たしたらコースターを乗せます。
グラスを水で満たしたらコースターを乗せます。

コースターを抑えながら、グラスを逆さまにします。
コースターを抑えながら、グラスを逆さまにします。

水がこぼれないように注意しながらコースターを抜きます
水がこぼれないように注意しながらコースターを抜きます。
※お店の人に迷惑をかけてしまうので、決してマネをしないでください

このグラスを帰りがけに仕掛けていくのだそうだ。

事務所で再現してみたが、本当に片付けられなくて困ってしまった。テーブルの縁までゆっくりとグラスを滑らせていき、用意しておいたバケツに水を一気に!と思ってやってみたが、全く水をこぼさずに処理する事は出来なかった。

確かに効果的な作戦ではある。

しかし、これでは単なる嫌がらせになってしまう。
僕は嫌がらせをしたいのではなく、店員さんにこの怒りを伝え、今までの態度を反省してもらいたいのだ。


相変わらず無視されている
相変わらず無視されている

とはいえ、いつまでたっても店員さんはやって来ない。やはり、「お冷やが下げられなくて困っちゃう」作戦を繰り出すしかないのか。いや、ダメだ。作戦を決行するにはまずお冷やを頼まないといけない。オーダーすら聞いてくれないのだから、お冷やなんて頼めるはずがない。

諦めて帰るしかないのだろう。
せめて、こちらの気持ちを伝えてから帰ろう。

 

 

コラっ!
コラっ!

テーブルにあるものを使って僕の怒りを表現してみた。僕が帰った後、テーブルを片付ける際にこの怒りに気付いてもらえれば幸いである。

暑中お見舞い申し上げます

毎日毎日、猛暑続きで大変です。暑くて暑くて気持ちが苛立ちがちでしょうが、出来ればイライラする事なく日々を過ごしていきたいものですね。僕も「人に優しく」を心がけて、暑い夏を乗り越えていきたいと思っています。皆さまもご自愛下さいますよう、お祈り申し上げます。


 
 
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