デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
レジの後ろのお菓子大研究

りっぱな箱に入っている
九人家族まで対応可能

草加せんべい

せんべいは、あまり相手を選ばないお土産だ。
歯のよくないお年寄りをのぞいては、「せんべいが嫌い」という人は少ない。
その反面、せんべいが大好きだという人が少ないのも事実である。
しかし、レジの後ろのあのお菓子は人をよろこばすためのお土産ではない。
「手ぶらで来た」という批判をうけないための土産なのだ。
だから、特においしくもまずくもないこのせんべいでも、目的は達成される。
ちなみにこの種のお土産が必要となる状況のひとつに「おわび」というのがある。
なにか不祥事があって、そのおわびに参じる際に手にするにはおせんべいは最適だ。
相手方が怒っている場合、せんべいを噛む衝撃によって怒りが発散されるという効果が考えられるからだ。


特別おいしいわけではいが、まずくもない

 

いろんなのが入ってるというのはうれしいことだ
これは幸せを感じるお菓子だ

クッキーセット

どうしてクッキーをもらうとうれしいのだろうか。
クッキーがあると幸せである。
僕は甘いものがあまり得意ではなく、クッキーもそんなには食べないのに、クッキーをもらうとうれしい。
特に缶入りのクッキーには特別の価値がある。
そんなクッキーだから、手土産としては効果的だ。
しかも、一般的にふだんスーパーで買うクッキーはひとパックせいぜい数百円だが、このクッキーは1050円だ。
つまり、日常口にするルマンドやアルフォートよりも高い分だけおいしいのだ。
これは重要である。
「あら、このクッキーおいしいわね」と思わせる実力を持っているのだ。
しかし、残念ながらデパートの地下のクッキーよりはおいしくない。
左の写真のナッツタルトなど、この詰め合わせの主役であるはずだが(その証拠に2枚しか入っていない)タルトの部分がスカスカで、やはり高級品ではないことがわかる。
それなりにうれしいが、よく考えるとそれほどでもないお土産である。


回りにテープが貼ってある缶入りお菓子はあまり高級ではない

 

夏らしいルックスの水ようかん
涼しげでもらうとうれしい

水ようかん

僕にとって水ようかんは、人からもらって食べるものの筆頭格だ。
今回、生まれて初めて水ようかんを自分で自分のために買った。
人からもらって食べる水ようかんはとてもおいしいが、自分で買った水ようかんもおいしいということが今日わかった。
お土産としての水ようかんは、季節感があるので、ちょっと気が利く人という印象を相手にあたえることができる。
暑い日に冷えた水ようかんを持ってやって来る人は、いい人に決まっている。
しかし、コンビニの水ようかんは冷えていない。
そのため冷蔵庫で冷やす必要がある。
ということは、「お持たせ」が期待できないということになる。
冷えるまで長居すればよいのだが、訪問先に嫌われるおそれがあるので注意が必要だ。


こんなところにスプーンがついていてかっこいい

お土産はうれしい

自分で買ってきたお土産のお菓子だったが、部屋にいろんな箱があったり包み紙があったりすると、それだけでうれしい。
これが誰かからもらったものならもっとうれしかっただろう。
やはりお土産はいいものだ。
たとえ全然心がこもっていなくても。


 
 
関連記事
地方ショップお土産コレクション
大相撲・マス席のおみやげがすごい
甘栗食べくらべ

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.