デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ちしきの金曜日
 
東京低いガード下めぐり
 


 線路をくぐる道路、ガード下。たまたま通りかかると急に視界が暗くなるので、急ぎ足で駆け抜けたりする。

 なんとなく早足になりがちなガードなのだが、ただ暗いだけでなく、やたらと低いガード下に出くわすことがある。「えっ、これはまずいんじゃないの?」と、不安な気持ちを煽ってくる極端に低いガード下。

 そして、ドキドキしながら通り抜けて、視界が明るくなったときの爽やかな気持ち。大したことはしていないのに、この達成感はなんなんだ。

 心にいろいろなものが去来する低いガード下。低さだけに着目して、いろいろと巡ってきました。

小野法師丸



●京成高砂・鬼泣かせガード

  高架線路の鉄道が上を走る道、ガード下。踏切と異なり交通渋滞の原因にならないため、通行の便としてはガードの方が優れているだろう。

 一般的なガードの様子といえば、こんな感じだろうか。


幅・高さともに十分な安心ガード

 これだけ幅や高さがあれば、特に不安を感じることもない。多少は暗さはあるが、高さがある分閉塞感はない。誰でも臆することなく通ることのできる、オープンなガード下だ。

 ただ、時にこうした雰囲気とはちょっと違うガードと出会うことがある。


さっきのガードとは随分違うな
ちょっと!危なくないっすか!?

 今回の低いガード下めぐり、最初に紹介するのは葛飾区・京成高砂駅近くにあるガードだ。電車が通り過ぎる高さが低い。一目見て低いということはわかるが、「けた下2.0M」という表記がさらに低さにダメを押す。

  見ているだけでも不安になってくるのに、地元民と思われる人は普通に自転車で通り抜けていく。こ、怖い…。


しっかりとした経験に基づく行動なのか

 さらには車も普通に走っていく。まあ自動車は大丈夫か…と思ってみていると、ルーフボックスをつけた車も来るではないか。見ている方がドキドキする。

 当人としては、すでに安全を確認しているのだろうが、すれすれ感あふれるのは否めない。さあ、自分でも通ってみよう。


通れるかなあ…
あ、無理だ

 

●お花茶屋・鹿の角折りガード

 続いて訪れたのは、お花茶屋駅近くにあるガード下。しばしばあることだが、このガード下は高さについての予告看板が立てられていた。


否が応でも緊張感が高まる
記録更新、1.8M

親切とも言える看板だが、なぜだか傷みも感じられる。ここですごすごと折り返すことになった者の腹いせにされたのだろうか。様々なドラマがあったのだと思う。

 ガード下本体は高さ1.8Mと、先ほどのガードより記録を20cm更新。背の高い男性だとぶつかる高さだ。


うひょー

それでも車は平気で通っていく。写真でもわかるように、かなりギリギリのように見える。いつ何が起きてもおかしくない、限界のところを攻めている感じがする。

 私の身長は172cmだから、計算上は問題なく通れるはずなのだが、いざ通ろうとするとどうしても緊張感が走る。


惜しい、ちょっとだけひっかかった
ガード下にて

 

●極低ガード地帯・牛田駅周辺

 東武伊勢崎線の牛田駅は、東西を低いガードに挟まれた駅だ。まずは駅の東側にあるガードから見ていただこう。


いい具合に低まっています
ついに身長以下

 さらに10cm記録を更新、1.7mのガード下だ。ついに私の身長よりも低いガード下の登場だ。普通に歩くと大変なことになるのだと思う。

 数字の「7」だけあとから修正された跡がわかるのも気になる。以前はもっと数字が大きかったのか小さかったのか…。


ぎりぎり、なんとか通れないだろうか
あ、やっぱり無理だ

 これだけ低いのにも関わらず、見ていると通り抜けていく車もある。歩いて通ろうとしたときは頭がつかえてしまったのだが、車なら大丈夫だろうか。

 車に乗り込み、緊張しながら前に進む…。


もうたまらない気持ちです

 通り過ぎていく他の車と比べて、特に背の高い車ではないので、大丈夫だろうと思いつつもかなりドキドキする。狭いところを抜けていくのは、遊園地の乗り物にでも乗ったような気持ちになった。

 さあ、続いては牛田駅西側のガードだ。こちらはさらに最低記録を更新する。


 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.