●牛田駅その2・さらなる低み求めて
先ほどのガードは1.7m、すでに限界とも言える数字だが、牛田駅の西側にはさらに低いガードがあった。
ついに1.6mだ。世界を視野に入れてもかなりいいところで勝負できそうな数字と言っていいだろう。不思議なことに、ガードが低くなると、テンションは高くなる。
歩いている人の姿勢も、これまでのガード下で見たものとは一線を画していた。
腰を曲げて背を低くしないと通れないのだ。途中で油断してうっかり普通の姿勢になると、頭をゴツンとやってしまうことになるだろう。緊張を維持しないと無事に通れないのだ。
線路もむき出しで架かっていて、実に野趣あふれるガード下だ。かなりおっかない。
これまでのガード下では自動車の通行も見られたのだが、ここはさすがに無理。
低さ・狭さゆえに歩行者用通路という表示もされているのだが、地元のおばちゃんたちは自転車から降りることなくアグレッシブに通行。大丈夫なのだろうか。
なぜだか祈るような気持ちでおばちゃんたちを見守る。ハラハラさせられるガード下だ。
●北砂・デンジャーゲート160
続いてやってきたのは、江東区北砂。こちらのガードも1.6m。牛田駅西のガードとスペックは同じなのだが、雰囲気はだいぶ異なる。
牛田駅西と比べて、かなり広い。高さ制限表示や頭上注意の警告も、黄色と赤のコーディネートでかなり派手。明るい雰囲気すら感じさせるガード下だ。
ただ、そんな雰囲気で低さのことを忘れてはならない。上の写真の自転車に乗ったおじさん、注意しないとでっぱりに激突しそうではないか。危ない!
幅がある分、車も通り抜けていく。自転車も気軽に走っていくのだが、見ているとかなり危なっかしい。写真でもわかる通り、天井との隙間は本当に狭い。
もうこれで十分低い。さすがに満腹だ。しかし、さらにもう一段低いガードがあるらしい。低いガード下めぐり旅はまだ続いてしまうのだ。