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フェティッシュの火曜日
 
無骨なロボットイベント

ヘビの気持ちが分かるロボット。うふふふ。面白い。
腹腔鏡手術で使う縫合器。ふたつの部品を別の穴から入れて体の中で結合する。合体メカ。

ロボットではなく道具

ヘビロボットの操縦をさせてもらった。体を左右に振ることで前進するのだ。ヘビの気持ちがよく分かった。

コントローラーは市販のラジコンのコントローラーである。このほかにも会場にはラジコンのコントローラーで動くものがいくつかあった。前ページのタイヤが外れる惑星探査機もそうである。

ここで展示されているのは人工知能などを搭載したものではなく、人間が操縦するロボットなのだ。だからこんなに楽しいのか。複雑な動きをするロボットを操縦できるのはちょっとしたカタルシスである。

ちなみにひとつのロボットに学生ひとりが担当について、完成までの時間は

「学部で入ってきた学生が、修士おわるころに完成ですかね」(松本さん)

だそうだ。たいへんだと思うけど、うらやましい。

世界最小の人工衛星CUTE-I 。隙間に入れてもらえるサイズ。

今年の秋に打ち上げ予定のCUTE-1.7+APD。横20センチになった。

人工衛星があった

ロボットのなかに超小型の人工衛星があった。1辺10センチの立方体で重さは1キロ。世界最小。東工大の学生って人工衛星も作るのか。並の器用さじゃないぞ。

民生用の部品を使った完全な手作り。ロケットのほかの荷物の隙間に入れてもらって打ち上げる。

「隙間に入れてもらう」という身近な説明で宇宙開発という遠い世界がぐっと近づいた。気がする。

同じ隙間にはほかにも世界中の小さい人工衛星が10個ぐらい入っているそうだ。人工衛星のトキワ荘状態である。

4年前にロシアのロケットで打ち上げて、今年の秋にはインドで2号機を打ち上げる予定とのこと。

ふだん人工衛星打ち上げのニュースを見てもなんとも思わないが、この手作り感あふれる実物を見ると成功するといいなと素直に思った。


工作記事はちゃんと作ろうと思った

夏休みのせいか子どもがたくさんいた。そしてどの子どももロボットの動きにノックアウトされていた。きっと家に帰ったら「あの学校行く」って言ってるだろう。

僕も自分の年齢を忘れてうっかり「この学校に行こうかな」と一瞬思ってしまった。子どもは選択肢があってうらやましい。

地雷探査ロボット。ここにも子ども。


 
 
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