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フェティッシュの火曜日
 
1000羽の地鶏がいっせいにこっちを見た


秋田旅行いや秋田取材の第3弾は、比内地鶏の養鶏場を見に行ったときの様子だ。

秋田の知人のツテをまたもたどって、養鶏場の中にお邪魔することができた。

じゅんさい採り、ボートで水門くぐりなど、ふだん見られないものが秋田でいろいろ見られて楽しい。
今回も、単純に自分が楽しんできました。夏休みの絵日記記事だなこりゃ。

乙幡 啓子

1000羽の鶏に・・・

養鶏場までの道をちゃんと聞いて出かけたのだが・・・。静かな田園地帯を縫って走り、横道にどんどん入っていくと、うっそうと茂る緑が前を阻む(いや、道はなんとか続いているのだが)。角をまがるたび、なんとも不安な気持ちになっていく。車のスピードを落として進んでゆく。


本当にこれでいいのか?という道を進む。

突然視界がぱっと開け、田んぼの真ん中にビニールハウスが見えてきた。今回お邪魔する吉田ファームさん。その中を今日は特別に見せてもらうことになっているのだ。

知人らから聞いたところでは、ハウスの中に入ると大勢の鶏たちがいっせいにこっちを見るのだという。その視線を浴びることが、ここに来た目的だと言っても過言ではない。


ポカンと山中に開けたスペース。そこに養鶏場が。
衛生上の要件を満たし、吉田ファームの代表、吉田さんに案内されついていくと・・・。

いっせいにこちらを見る鶏たち。「ついに出荷か?」「出荷?」「出荷!!」「キャー!」

通り過ぎてチラ見の者もおれば・・・
「おや、客人かい」と首を伸ばす者もおり。

まあまあ、お静かに!ただの見物人なのでご安心ください、と鶏らをなだめる。

「え、誰?」「何?」などとザワザワ不穏な動きをしていた鶏たちだが、特に私たちが何もしないことがわかると、「なんだ」「じゃまたあとで」と、元の持ち場に帰っていくのであった。すいません、お騒がせします。

 

うまい鶏のできるわけ

ハウスは4つあり、ハウスひとつあたり1000羽の比内地鶏が飼われている。狭いケージはなく、鶏は敷地内で放し飼いにされ自由に動ける。

訪ねたこの日はとても暑い日で、鶏たちは日差しを避けて全員家の中にいた。鶏は暑さに弱く、日に当たるのが嫌いだそうで、ハウスを覆うテントは100%遮光のもの。飼育する上で苦労するのがこの温度管理と、そして健康管理だという。


ハウスとハウスの間に運動場が。
夕方になり、フィールドにぽろぽろとまけ出てきた鶏たち。

最初の2週間は餌付け用エサ、その後順次エサを切り替え、140日齢の仕上げ用エサでゴール。エサは全部とうもろこしだが、世界的にバイオ燃料の需要が増し、エサも値上がりしている。それが悩みの種という。


水飲み場に水が足されいっせいに移動。「飲もうぜ!」「今日は飲んじゃおう」

空いたスペースに次々と到着。
飲みながらもどこを見つめるのか。

地面にはモミガラが敷いてあり、とても清潔。ここで大切に育てられた鶏は高級比内地鶏として、年2回出荷されていく。

私たちが最初に覗いたハウスにいたのは、160日齢(誕生後160日)の鶏(メス)たち。あと10日ほどで出荷予定だそうだ。肉として食べられるのはメスのみで、オスは120日齢まで育てたあとはダシ用になる。ダシ用か・・・。

別のハウスには60日目の鶏が飼われていたが、最初のハウスの鶏より明らかに小さく、ヒナに近い。最初のに比べて落ち着きもなく、小学生のように落ち着きがない。私たちがハウスに立ち入ったとたん、いっせいに逃げてパニックに陥っているのだった。


「キャー!」「キャー!」「キャー!」

最後に、つい最近入荷したばかりというヒナのハウスにも入らせてもらった。記事にするのは反則!と思えるくらいのかわいさだ。中に入る前から、ピーピーピーピー魅力的な声がする。

 

 
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