吉野さんにおだてられながら描いたが、やっぱりまだまだだ。まだまだ、っていうか今後続けていくのかどうか疑問だけど。
「狛犬の鑑賞収集っていったら、ふつう写真撮りますよね。なんで吉野さんは写真じゃなくて拓とイラストなのか不思議に思ってたんですけど、自分でやってみるとなんでだかよく分かりますね」
「そうでしょ!」
「ひさしぶりに絵なんて描きましたけど、絵を描くって形をかなりじっくりと見ますものね。描く前と描き終わった今では狛犬の見え方が全然違いますねえ」
「そうなんですよ。それに、拓を採るときには狛犬に触れるでしょ。そうするとその石の質感とか量感とかがよく分かるんですよ。これが大事」
ぼくは「味がある」とかあんまり信じてないけど、これはちょっとした感動体験だった。これは味じゃなくてより狛犬を体験するための手段なのだ。胴回り計測はどうかとおもうが。団地が拓に採れないのが残念だ。 |