まぶたの裏に映る模様とは
さて、そもそもまぶたの裏に映る模様が何のことかお分かりになるだろうか。
それは、閉じた目をまぶたの上から圧迫することで見える模様である。
目をつむり、手でまぶたを軽く押さえると、白黒で、または一部カラーで、
幾何学模様のような奇妙な図形が闇の中から浮かび上がってくるのだ。
ピンとこない方は、実際に試してみるのが良いだろう。
目を押す際はまぶたの力を抜き、まぶたの裏を見るように意識するのがコツだ
(眼球に負担がかかるため、強く押したり長時間押し続けるのはおやめください)。
ちなみに、なぜ目を閉じているのに模様が見えるのかというと、
目を圧迫することで網膜が刺激され、
光を感じたという情報を脳に送ってしまうかららしい。
要するに、見えてないはずのものを見たと勘違いしてしまうのだ。
う〜ん、人体って不思議。
小学生の頃の私は、体育座りで地面に座り込み、膝に目を押し付けて、
自らのまぶたが繰り出す独特な模様を見ながら一人悦に浸っていた。
今思う。この不思議な模様を他の人にも見せることはできないだろうか。
自分自身にしか見えないものを他人に見せるには……そうだ、アレだ。写生だ。 |