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ロマンの木曜日
 
おこづかいの決算報告書

決算報告書をつくろう

総勘定元帳の入力が済んだので、あとはソフトの機能を使って決算報告書にまとめればいい。

8月1日から8月31日までのおこづかいを決算報告書にまとめると、以下のようになった。

まずは表紙から。


《決算報告書/表紙》
決算報告書/表紙

中学2年生と想定しているので、決算報告書を年齢と同じ第14期とした。もしこの自由研究を採用しようと考えているお友達が中学3年生だったら、第15期としよう。

下部のクラス名と名前を変更する事も忘れずに。

表紙の次にくるのは賃貸対照表だ。


《賃貸対照表/資産の部、負債の部》
賃貸対照表/資産の部、負債の部

8月末に手元にある現金113円と、普通預金25000円の合計が「流動資産」として計上されている。流動資産とは今すぐに使えるお金の事を指す。

普通預金の25000円はお年玉の貯金を想定している。前述の同調査にて「お年玉」についての結果も載っていた。それによると約半数の中学生が10000円から50000円のお年玉をもらっているのだ。間を取って25000円をお年玉貯金とした。

「固定資産」にはプレステ3を新品で購入してから6ヶ月減価償却された金額と、ガンダム無双の金額が計上されている。

それらすべてを合計して資産の部は合計77,031円となった。

また「固定負債」には母親からの借入分、6000円が計上されている。


《賃貸対照表/純資産の部》
賃貸対照表/純資産の部

ここではプレステの新品代金と普通預金を合算して「資本金」としている。
また、「剰余金」1081円は8月分の収支合計である。

次のページは「損益計算書」だ。


損益計算書
損益計算書

祖父母からの雑収入を除くと、純粋な売り上げはおこづかいの2738円だけなので、そこから「販売費及び一般管理費」を差し引くと8,919円のマイナスとなる。

そこに雑収入分を足すとプラス1,081円なので、この中学生の8月度は黒字決算という事になる。このまま黒字をキープ出来れば、次の借入交渉の際に有利であろう。


報告書
報告書

最後のページに報告書をつけて、決算報告書の完成である。本来であれば、税務申告書、勘定科目内訳書とセットで税務署に提出するが、今回は決算報告書のみとした。


ファイルに閉じよう
ファイルに閉じよう

最後に、決算報告書と総勘定元帳をファイリングして完成だ。

さあ、今からでも間に合うぞ。
急いで夏休みの決算報告書を作ろう。


 

わかったこと
・中学生の頃から総勘定元帳をつけてたら、将来立派な税理士さんになれると思う。
・3期分くらいあると比較が出来て面白いかもしれない。

苦労したところ
・いちいち言葉が難しいので内容を理解するのが大変だった。

感想
決算報告書は会社にとって通知表のようなものだ。僕は会社を経営しているので、毎年自分の会社の決算報告書に目を通さなくてはならず、それはとても気が重い。しかし、今回のように子どものおこづかいの使い道を考えたり、それを無理矢理科目に当てはめたりするのはとても楽しかった




 
 
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