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はっけんの水曜日
 
幻のスパイス「デュカ」を作りたい!


「幻の」「噂の」「伝説の」「話題騒然の」なんてキャッチフレーズが、何かに付いていたら、まず疑おうと思っている。
本当に幻だったり噂だったり伝説だったり話題騒然だったりするものも、たくさんあるだろう。でも半分以上は、テキトーに付けた、人目をひくための宣伝文句だ。
媒体は「嘘」を積極的につくことは少ない。リスクが大きいからだ。けれど、「誇張」はする。都合の良いところを強調して、都合の悪いところは、言及しないようにする。情報をイコライジングして、受け手への印象を操作する。
それは止めようがなく、世の中はそういうもので、どうしようもない事なのかもしれない、けれど、いち「受け手」としては、出来る限り踊らされず冷静に、情報を受け止めたいじゃないの、と思う。

という、めんどくさい前置きはさておき!
先日ネットで、「幻のスパイス」と呼ばれる、謎の香辛料の存在を知った。
「エジプト起源のミックススパイス」「食通の小山薫堂氏が絶賛」「ごく少数輸入されていたが、いま入荷がない」「『アルカン』という高級メーカーのものが有名だが、ものすごく高価」「でも、ものすごく美味しいらしい」「肉にも魚にも、オリーブオイルにひたしたパンにのっけてもイケる」等々。
そのスパイスの名前はdukkah(デュカ)。
「なんだそりゃ」と思って、dukkahで検索したら、あっさり英文レシピが見つかった。しかも材料は、入手しやすいものばかり。
これは……自作するしか、ないじゃない?

(text by 大塚 幸代



というわけで、

黒ゴマに、

アーモンドやマカダミアなど、香ばしいナッツ類、

肉料理やカレーなどによく使うスパイス、クミン、

中国で香菜・タイでパクチーと呼ばれているハーブ、コリアンダー、


そして塩、黒こしょうを用意。

まず「デイリーポータルZ最高だね!」など、ぶつぶつ独り言をいいながらゴマをすり、

ナッツを投入、大雑把にすって、


クミン、コリアンダー、塩、黒こしょうも投入。

出来た…。
でもdukkahを画像検索すると、サラサラしているので、見かけが全く違うのだが……。


とりあえず、フランスパンとオリーブオイルを用意して、


試食だ。

んあー。

………。………んー。
美味しいと言えば美味しいし、普通と言われれば普通のような。
味を説明すると、「ナッツの甘みとカレーっぽい風味とゴマの風味とコリアンダーの香りがする何か」、だ。
確かに、エジプト料理屋さんで、こんな味の料理を食べたような、気が、する……が。

■幻っていうか何というか

「配合が間違ってるのかもしれない、でもたぶん、味の方向性としては、そんなにめちゃくちゃ間違ってはいないとはず」と思いながら、やっぱり美味しいのか美味しくないのか、良くわからなかった。
「エジプト人の友達がいたら、分かるのになあ」とも思った。
「例えば逆に、外国に行って、現地人の友人に『海外のサイトを見て、日本のスパイス、七味というのを作ってみたよ、試食してくれるかい?』」と言われて、全然違う味だったら、どうアドバイスするかなあ、とも想像した。
これからの人生でそんな場面は、たぶん無いとは思うが。

そういえば。
むかし、ニュース番組のインタビューで、フランスかどこかの有名女流作家(名前を忘れた)が、
「私は日本で、運命のハーブを見つけたの。すばらしい香り、味。………それは、ミツバ!!」
と話していて、
意外なこと言うなあ、よっぽど気にいったんだなあ、っていうかミツバって欧州にないのか、彼女は今後どうやってミツバを入手するのかなあ、種を持って帰るのかなあ、種って売ってるのかなあ、売ってても植物の持ち出しってOKなんだっけ? などなど、無駄に心配した記憶がある。

ああ、エジプトに行って、本物のデュカを、食べてみたい。
それは「入手困難だから、噂になっている」ってものじゃなく、
幻のように、本当に美味しいスパイスなんだろうか?
そうだったらいいな、と思う。


 
 
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