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ロマンの木曜日
 
ダム穴を作ってみた

丸じゃなくて四角なら写真あるんですが

もうブームは過ぎてしまったかも知れませんが、一時期ネット上でかなりのインパクトを与えた「ダム穴」。
DPZいちのダム好き(だと思う)ライターとして、これは避けて通れない素材なんじゃないかと思っていました。

僕がやらずに誰がやるんだ。

勝手な使命感に駆られて、ダム穴と正面から向き合ってみました。

萩原 雅紀



ダム穴の基礎知識

「ダム穴」というものを知らない、という方はまずここをクリックして、ダム穴画像を見てみてください。

湖の水面にとつぜん丸い穴がポッカリと口を開けている、という光景は得体の知れない恐怖感を呼び覚まし、この不気味な雰囲気が一時期かなり話題になりました。

これはダムの放流設備の一種で、正確には「グローリーホール」、日本語だと「朝顔型洪水吐(あさがおがたこうずいばき)」と呼ばれています。貯水地が満タンのときにダムの上から水が溢れるのを防ぐため、この水位を越えた分だけがトンネルを通って下流に流されるようになっています。

形は違いますが、洗面台に栓をして水をためたときに溢れ出さないように開いている穴と同じ役割です。


日本のダムではたいてい穴ではなく壁を乗り越えた分が放流されるようになっている 洪水吐はだれの家にでもある

ネット上に出回っている画像は海外のものがほとんどで、実際に日本には少数しかないので、実物を、まして水が流れ込んでいる姿を見かけることはまずないでしょう。

それならば自分で作ってみよう。そして迫力のある写真が撮れたらバラ撒いて、「日本にも恐怖のダム穴があった!」と外国人を驚かせよう、と意気込んで作り始めました。自分の記事で初めて世界の目を意識しました。

ちなみに建設地点、つまりこの「ダム穴」のダムは僕の家のお風呂です。



建設資材を調達

頭の中で大まかに描いた設計図をもとに、ホームセンターで買い物をしてきました。簡単に説明すると、構造的には排水口を水面まで持ち上げるイメージで、排水口からホースを延ばし、水面付近に固定した「朝顔的な何か」に接続すればほぼ完成です。

そして、このプロジェクトのキモとなる朝顔の部分は漏斗で再現することにしました。ちょっと流れ出す穴の径が細いのが気になりますが、これ以上の大きさがなかったので仕方ありません。


買ってきたもの 見た瞬間コイツしかいないと思った

ちなみに本物の建設工事のときに「仕方ない」をすると洪水になったり決壊したりして、取り返しのつかないことになるので注意が必要です。

建設にとりかかる前にまずは現場の掃除から。男の一人暮らしの見苦しい風呂の画像をお見せするわけにはいかないので、念入りに汚れを落とします。これはいい、今度はトイレやキッチンの記事を書けば家の中がピカピカに!


思いっきり部屋着で失礼します 我慢しきれずに試運転


建設開始

まずは排水口にホースを接続しますが、径が合わないので、ガムテでホースをちょっと太くしたあと隙間をパテで埋めて止水しました。漏斗はホースの先端にピッタリ刺さり、特に固定しなくても簡単には抜けない状態なのでこのまま進めることに。

いちばん悩んだ漏斗の固定方法は、お風呂の中につっぱり棒を設置して、そこにビニテで巻き付けることで解決(したと思いましたが、実際は水平を出すのにものすごく苦労しました)。

文章で説明しても分かりづらいので、建設記録写真で解説します。


突っ込みどころ満載なホースのパッケージ ぜんぜん径が違う
いろいろ巻きつけて太くした でもまだスキマがある
パテか…この部屋賃貸なんだよなー でもそんなの関係ねえ
漏斗はホースにピッタリ刺さった このあたりに固定したい
そんなときは、これ! 介護用としてはアリかも
ここにきてやっつけ炸裂 装置の全景

というわけで建設工事も完了、いよいよ貯水を開始します。


 

 
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