この「マッカーサー道路」はなんと終戦直後1946年に計画されている。戦災復興都市計画のひとつ。それがいまだに完成していないというわけだ。「マッカーサーがつくるように指示した」という都市伝説があり、そこから「マッカーサー道路」と呼ばれているらしい。
ぼくも都市計画は勉強したので多少の知識があるが、そこから推測するにこのマッカーサーの指示というのは事実ではないだろう。というのも、当時の占領国側は戦後の都市計画にまったく冷ややかで、むしろ計画を却下してきたのだから。
上の写真を見ると、もともとあるまだ取り壊しされていない建物もそんなに背が高くないことが分かる。歯抜けにならずともここ一帯は周辺を高い建物にかこまれた谷底のような場所だった。これは道路が計画されていたため、60年あまりも「ここには3階建て以上の建物を建ててはダメ」という規制があったのだ。
■そして最後に杉浦さんの壁作品
今回のこの「マッカーサー道路」で杉浦さんが撮影した「壁絵画」の作品をご覧いただこう。すてき。ぼくにはこうは撮れないなあ。ちょっと嫉妬するよ。 |