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ひらめきの月曜日
 
オブラートで肉を包む


なんのために買ったのか分からないが肉を包もう。

くすり箱の整理をしていたら、中からオブラートが出てきた。…はて、いったい何に使ったのだろう。

もちろんオブラートが粉薬を飲みやすくする製品だということは分かる。しかし私は粉薬を抵抗なく飲めるし、特にオブラートが必要だった経験などなかったはずだ。

なのに、いつ買ったのかさっぱり覚えていないオブラートが目の前にある。もしかしたら「何かネタに使えるのでは」との思いから購入し、それっきりになってしまった物なのだろうか。真相は闇の中だ。

「もう使わないから捨てよう」とゴミ箱に手を伸ばしかけた瞬間、ハッと閃いた。これはどうにかしたら食べられるのではないか、と。

高瀬 克子



食べたくなったわけ

ハッと閃いたのには理由がある。これだ。


でんぷん。そして大豆レシチン。

原料にでんぷんが使われているのは分かるとして「大豆レシチン?」と思った。これって、よくサプリメントなんかにある、あの大豆レシチンか? と。

人は、意外な場所で意外な物に出会うと思いがけない反応をしがちだが、私も例外ではなかった。オブラートということをすっかり忘れて、つい「おいしそう」と思ってしまったのだ。

ちょっと落ち着いて考えれば味などしないことは分かりそうなものだが、よほど腹が減っていたのだろうか。

とにかく、この先もずっと使う機会は訪れないであろうオブラート。捨てるくらいなら食べてやろうじゃないかと思ったとして、誰が私を責められよう。


この会社はオブラートだけを作っているのだろうか。
なかなか難しい保存場所。
最初から筒状になっているのです。すごいね。
このように収納されております。

 

めざせワンタンっぽい何か

で、このオブラートをどうやって食べてやろうかという話だ。どうやってもなにも、タイトルで「肉を包む」と書いてあるとおり、まぁ肉を包むわけですが。

いやだって、オブラートってどこかワンタンの皮っぽくないですか? これに熱が加わったら、チュルンと喉を通り抜けそうなイメージ、ないですか?

肉と合体したオブラートは、きっとすごくおいしいに違いない。もちろん熱で溶け出さなければ、の話だが。


豚ひき肉、ネギ、しいたけ、卵白、塩、コショウを用意したら、
とにかく混ぜる!

今回は、2種類のスープを作ろうと目論んでいる。

ひとつは普通の肉団子。そしてもうひとつが、オブラート包み肉団子だ。これで違いがハッキリ分かる。


こちらは普通の肉団子
こっちはオブラート包み肉団子

やってみて気付いたのだが、オブラートというのはつくづく料理に向いてない。「なにを当たり前なことを」と呆れた思いでお読みのことと思いますが、今回ばかりはさすがに私も呆れてます。はい。

なんせ、手が濡れているとペタペタとくっつくのだ。もちろん肉も例外ではない。肉だって立派に濡れている。


ペターッ。

1枚だけでは手についてしょうがないし、なにより茹でた時に溶けてしまいそうなので、慎重を期して3枚重ねにしてみた。

こんな小さな工夫で、どうにかなる話なのかどうかも分からないまま、オブラート疑似ワンタン作りは続く。

何もかもが手探りだ。手探りすぎて足元さえよく見えない。ついでに言えばゴールらしきものも見えない。いや、ゴールはワンタンだ。ワンタンっぽい物を目指すのだ。



まずは2枚重ねたところに肉を入れて、
さらに1枚重ねる。だんだん上手になってきた。

包み続けるうちに上達したのか、手につくことも少なくなってきた。しかしこの技術、どんなに上手くなったところで披露する場所も機会もないのが悲しいところではある。

というわけで、なんとか全ての肉を包み終えた。

あとはこれらをスープで茹でるだけだ。果たしてオブラートは溶けずに残ってくれるんだろうか。


失敗したらとても悲しいと思う。

 

 
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