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はっけんの水曜日
 
富士山山頂で米を炊く2007

いつもより余分に水を使います。だから余分に担いできました。

水が踊る。蟹穴も開いてますぜ。

■炊くぜ炊くぜオレは炊くぜ

 まず米、水をセット。米は洗ってザルで水を切った物だ。去年は足りなかった水、今年は多めに担いできたので贅沢に使える。

 ダバダバっと米と水をコッヘルに入れて、ストーブの火を着けた。沸騰するまでは中火くらいで良い。

 蓋をしたらその辺に落ちてる火山岩を乗せる。密度が高いせいか妙に重い岩だった。

 グラグラと沸騰してきたのでフタを開けてみたら良い匂いで米が茹だっていた。今回は期待出来るんじゃないだろうか。

 水が引き、パチパチ音と焦げの匂いがしてきたので火を止めて蒸らした。ここまで炊いている間に太陽はすっかり昇っていた。あっちこっちでバンザイが聞こえる。


さぁ、炊けたご飯の出来や如何に?!

僕もバンザイ、出来るかな?

おお、なんだか美味そうに炊けました!いただきます!!

 

ちょっと柔らかめだけど美味い。普通に食べられる。

■ちゃんと美味い

うーまーいーぞー!!

 山で食べると大抵の物は美味く感じるが、1年越しの富士山ご飯は格別に美味かった。すごい、ちゃんと富士山の山頂でもポイントさえ守ればご飯が炊けるのだ。

 近藤先生(小4〜小6の担任)!20年越しのアレでもう忘れてると思いますが(というか僕のことを忘れてると思う)、ご飯、炊けました!僕はやりました!バンザイ!!


ガツガツ食っちゃうぜ!ムグムグ。

やや水っぽくて柔らかい感じもするが、例えばそう、若妻が慣れない手つきで炊いたご飯だと思えばなんだか許せる美味しさだ。訳判らない例えだろうが、僕は山頂で食べながらそう思った。

「・・・不慣れな若妻がこれを食卓に出したら許せるレベルだな・・・・」

と。


ウホッ、ハフハフ、ウマッ!

 

■同行の友人も笑顔だ


ちょっと!Iさんも食べてご覧なさい!

一緒に富士山に登った友人にも食べてもらった。Iさんは僕と遊んでるばかりに腐り汁の味見をさせられたりして大変な目に遭いがちだが、今回ばかりは笑顔だ。よかった。

 今回も不味かったら流石に縁を切られかねない。いつIさんが京都に行くかと正直ハラハラしていたのだ。


うまいうまい、珍しく美味い!

 

■カレーを掛けて食べようっと

ご飯にはやっぱりカレー。和光堂の野菜カレーを掛けていただきまーす!

 美味しいご飯が炊けたらやっぱりカレーでしょう。しかしこの量のご飯に掛ける、ちょうど良い量のレトルトカレーってなかなか無い。


美味しくて疲れてて、なんか変なテンションに。

 そこで、以前書いた「7種のおいしい離乳食」で紹介した和光堂の野菜カレーを掛けて食べてみた。


すっかり食べ尽くしました。ごちそうさま!

 量も丁度良いし、優しい味で非常に美味しい。やっぱり和光堂の離乳食は美味いなぁ!と思いながら、背中に昇り続ける太陽の暖かさを感じていた。幸せだった。

富士山山頂でもご飯は炊ける

 きちんとポイントを押さえれば日本で一番高い場所でもご飯は炊ける。と言うことは、コッヘル、米、水、ストーブさえあれば日本中何処でもご飯は炊けるわけだ。どこでもご飯が食べられるなんてなんて素敵な事なんだろう。

 また富士山に登るかどうかは判りませんが、この経験を他の山でも生かしてキャンプの時は美味しいご飯を炊けるように頑張りたいと思いました。あー、よかったよかった、美味かった。

 

■オマケの富士山写真 御殿場口へ下る編

下っても下っても雲が遙か下。うんざりするほど下りが続く。

大砂走りを走ってきた。長いよ!(御殿場口は2合目まで下ります)

山肌を雲がドワーン!と登ってきた。1分後、雲に飲まれて視界ゼロ。

 
 
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