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ロマンの木曜日
 
「野猿」に行ってきました


なんだか野趣溢れるディテール
本当に、ほんとうに大丈夫なんですか

恐怖の吊り橋

「かずら橋」は野猿のすぐ近くにあって、シラクチカズラなどの葛類を編んで架けられた、これもまた非常に原始的な吊り橋です。一説には、壇ノ浦で敗れた平家の落人がここに流れ着いた際、もし追っ手が来てもすぐに切って落とせるように植物を使って橋を架けた、と言われています。

現代でも玄関前に橋を架けておいて、借金取りや警察に追われた場合、逃げ延びるためにそれを「切って落とす」手段は有効かも知れません。ぜひ試してみたいところです。

野猿と同じように、これも現在では観光目的で解放され、自由に渡ることができます。ただし、さすがに素材は葛だけでなくワイヤーで補強されています。

が、構造物の主要部分は基本的に天然原料を使用して造られているため、渡っていると何とも言えない不安に襲われます。踏み板も非常に細い上に間隔がまちまちで、中には画像のように、靴のサイズによっては完全に踏み外しそうなところも何カ所もありました。

ワイヤーが発明されたあとに生まれてよかった。あと、落ち武者狩りとかが行なわれる時代じゃなくて本当によかった、と、いろいろ問題はありますが、現代に生きる喜びを実感したのでありました。

嫌がらせのような踏み板
このスキマ子供なら落ちるんじゃないか
だってこの高さですよ
川の美しさは平家の昔から変わらない、たぶん

隠れて住むための知恵

昔の人の苦労、そしてそれを克服するための知恵にはホント感心するばかりです。

その積み重ねによって現代の快適な暮らしが実現されているのだなあ、と思ったりしても特に何かの役に立つワケではないので、純粋にいろいろな乗り物に乗って楽しむのが先人たちの苦労に答えるいちばんの方法だと信じています。

乗り物、楽しい。

ここにも昔あったのだろうか

 
 
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