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ちしきの金曜日
 
あの可哀想な人

■名言

「閉館中」の文字に胸が躍るってそうない
期待が高まる

「『立入禁止』を前に無理矢理入ろうとするピクトさんとか、工事中なんで危険ですよ、というメッセージを頭打ち系で表現するピクトさんとか、そういうのが期待できます」と足取りも軽い内海さんだが、そこにあったのは厳しい現実だった。


文章と意味不明のイラストのみで、ピクトさんはいない
ほかにないものかとあたりを見回す内海さん

「せっかくの工事中なのに、なんてもったいない」
一緒に探してまわってぼくのテンションもあがっていたので、そうだそうだ、と賛同したが、よく考えてみればとんでもない名言だ。「せっかくの工事中」て。


そんなのぞき込んでもないものはないと思いますよ

「こういうイラストはほんといかがなものかと思います」
と 内海さん。たしかに素材集から利用したと思われる「とりあえず入れておけ」てきなイラストにはがっかりだ。これは「ほのぼのへの勘違い」だと思う。再び開 館するのは平成23年とのこと。まだまだ時間はある。いまからでも遅くない。ぜひ無謀にも立ち入らんとするピクトさんを登場させて欲しいと思う。
「そのときは、子どものピクトさん『ピクトちゃん』を使うのが良いですね」
「ああ、こどもは『ピクトちゃん』なんですか」


また別の建物では…

「せっかくの段差なのに」という名言が出た

 

■新宿御苑・それはピクトさん不毛の地

その後も園内でピクトさんとの出会いを求めた旅は続いたが、なかなかこれぞという方にお目にかかれない。「これだけ広いのにピクトさんを雇用しないなんて、どうかしてます」


「あそこにありそうです」その視線の先は
池。「魚を捕らないで、とかそういう系が期待できます」
立て札は確かにあったが、残念な結果に。
「こういう橋には転落するピクトさんのひとりでもおくべきですよ」
段差を注意する看板も、文字のみ。はがゆい。

「なんでここにないんだ」「文字だけなんて国際都市新宿にあるまじき」などとふたりでふんがいしつづけた。このときは本気でふんがいしたが、いまこうやって文章にしてみると微妙な心持ちになる。結婚ってこういう感じだろうか。

なんかいまてきとうなこと言った。すまん。

使用中止中のトイレ。こんどこそ、と期待が高まるが…
無惨にもイラストでお茶を濁された。「せっかくの故障中なのに」

もはや眠らぬ街・新宿にはピクトさんはいないのか、そうあきらめかけたとき、思わぬ方面からピクトさんがやってきた

 

 
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