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「トーストを両手に持つとダメになる」に関する考察
トーストをくわえて家を出るビジネスマン


忙しいビジネスマンは朝食をくわえてかっこよく走る。

一般に、「飯食ってる場合じゃない」と、ゼリードリンクをつかんで飲みながら走る行為は、かっこよいとされ、広告にもなっている。

本稿ではこの点に注目し、ビジネスマンにおける「携行品」と「かっこよさ」の相関関係について、考察していきたい。

ざんはわ




写真1・ゼリードリンクをくわえて走るビジネスマン

本稿の趣旨と背景

ゼリードリンクをくわえて走る行為は、高いかっこよさを示す(写真1)。

ここから、ゼリードリンクをトーストに置換したものが写真2である。ここでもかっこよさは損なわれておらず、依然、高いかっこよさを示す。(注:この行為の主体が高校生である場合にはその限りではない。忙しいビジネスマンの場合と異なり、曲がり角に至った時点で異性と衝突する傾向にある。)


写真2・トーストをくわえて走るビジネスマン

写真2のビジネスマンを接写して撮影したものが、写真3、写真4である。

特に右手に持つトースト(写真3)が朝食の時間を惜しむビジネスマンの多忙さを示しており、かっこよさの要因となっている。

これより、かっこよさの原因はトースト(ゼリー)にある、ということは明白である。

トーストやゼリーがビジネスマンのかっこよさを増大する、この原理の応用を探り、携行品とかっこよさの関連を明らかにするのが本稿の趣旨である。


写真3・右手と口でトーストを支えるビジネスマン
写真4・もう一方の手には鞄を持つ

 

 

実験1・トーストによるかっこよさ増大実験

上記の原理にのっとり、走るビジネスマンが持つトーストの枚数を追加していく実験を行うことにした。

トーストを持つことによりかっこよさが増大するならば、トーストの枚数を増やしていけばよりかっこよさの高いビジネスマンが現出するはずである。


写真5・トーストを両手に走るビジネスマン

実験1−A 「2枚」

写真2の状態からトーストを1枚追加した。(写真5)

トーストを2枚両手に持つことによるかっこよさの2倍増は実現せず、かわってダメさが著しく増大した。

これにより、携行品の数とかっこよさは単純な比例関係にはないことがわかった。

 

写真6・トーストをくわえた上に両手に持って走るビジネスマン

実験1−B 「3枚」

トーストを3枚にしたのが写真6である。ここでも、かっこよさの増大は認められない。

単純に携行品の数によるかっこよさの増大は見込めないことは明白となった。

 

写真7・両手にトーストをくわえたビジネスマンが二人

実験1−C 「4枚」

トーストを4枚に追加するにあたり、手が足りなくなったため、ビジネスマンも追加したものが写真7である。依然かっこよさの増大は見られず減少に転じ、パレード的な祝祭性の増大が観測された。

以上で、トーストによるかっこよさ増大実験には限界が見られたため、次項では別の携行品を使用し実験を継続することとする。

 

写真8・両手にゼリードリンクをくわえたビジネスマン

実験2・ゼリードリンクによるかっこよさ増大実験

次に、ゼリードリンクを2本くわえる実験を行った(写真8)。トーストを2枚両手に持った場合と同じく2倍増は実現せず、むしろ減少していく傾向が見られた。

以上の実験1、2の結果より、ひとつの仮説が見出された。

・両手に持つとダメになる

1つならかっこよさを増大させる携行品であっても、両手に持つと「ダメ」に陥る。(3つ、4つの場合はさらに。)

携行品とかっこよさの関連について、次項以降は、この仮説を検証すべく実験を行っていく。

 

 

スライド1・食べ物による両手持ち実験

実験3・食べ物による両手持ち実験

 「両手に持つとダメになる」仮説の最初の検証として、食べ物で行った実験をスライド1に示す。

 結果、食べ物は食いしん坊を想起させる傾向にあり、かっこよさは減少した。


・飲食物を両手に持つと食いしん坊に見えて、ダメ。

 

 

スライド2・飲み物による両手持ち実験

実験4・飲み物による両手持ち実験

 次に、飲み物の場合をスライド2に示す。

 缶コーヒーの両手持ちは適当なシチュエーションを喚起するため、かっこよさは減少しない。ただし1.5リットルのオレンジジュースはその条件を満たさず、食べ物と同様ジュースをがぶ飲みする「食いしん坊」「わんぱく」といった言葉を想起させる。


・適切なシチュエーションが見つかれば、むしろかっこいいこともある。

 

 

スライド3・武器による両手持ち実験

実験5・武器による両手持ち実験

 続いて、銃を使っての実験を行った。(スライド3)

 銃の両手持ちは映画などで見られる熟練者を思わせるため、かっこよさは増大傾向にある。ただし、演者の身体能力が一定水準を下回っていたり、それにもかかわらず自意識が一定量を超えると、急速にかっこよさは減少する。

 本実験の趣旨には直接関連しないが、子供の接近により実験の続行が困難になるという現象も確認された。


・武器の両手持ちはジェームス・ボンドを連想させるのでかっこいい。

 

 

スライド4・包丁による両手持ち実験

 実験5の補足として、包丁による実験がスライド4である。

 こちらも台所においてはかっこよさの増大が見られた。また、玄関においても必ずしもダメな感じではない。


・包丁を持って玄関に立つと怖い。ダメではないが、それはそれで問題。

 

スライド5・花による両手持ち実験

実験6・花による両手持ち実験

 次に、花による実験をスライド5に示す。

 両手持ちにより、かっこよさの急激な減少がみられた。 語の定義が曖昧ではあるが、ダメというよりバカというのが適当である。


・花の両手持ちはただのバカ。

 

 

スライド6・携帯による両手持ち実験

実験7・道具による両手持ち実験

 実用品についての検証を行う。携帯電話による実験の結果がスライド6である。

 両手持ちは携帯電話の機能性(適切なコミュニケーション)を損なう。これについては、下に示す動画1において顕著に観察可能である。


・携帯の両手持ちは先方に迷惑。ダメ。


動画1・携帯による両手持ち実験

 

 

スライド7・道具による両手持ち実験

 ひきつづき、各種道具で検証したものがスライド7である。

 電話に引き続き、ほうきは成果(きれいに掃除する)の獲得に至っていない(動画2)。耳掻きは成果(より気持ちよくなっている)は獲得しているが、安全性を損なっている点で耳かき本来の機能は損なわれている。

 片手で使う道具に対し両手持ちを適用すると、使い方が間違っている印象を与え、かっこよさは激減する。


・片手で使う道具の両手持ちは、使い方が間違っていてダメ。


動画2・ほうきによる両手持ち実験

 

 

スライド8・娯楽用品による両手持ち実験

実験7・娯楽用品による両手持ち実験

 最後に、娯楽用品の場合をスライド8に示す。

 ラケット、○×札、万華鏡、いずれの場合もかっこよさは激減する。

ラケット、○×札の両手持ちは大はしゃぎによる様式(本来の遊び方)の崩壊を予感させ、かっこよさも減少する。ただし万華鏡は少し異なり、「何かしら危ない」の方向を志向するである。


・おもちゃ類は両手持ちすると、はしゃいでダメになる。

 

考察・両手で持つとダメになるか?

今回の「両手で持つとダメになる」仮説検証実験の結果「欲求が、様式が持つ抑止力を超えてしまう」場合にダメに陥ることが確認された。

これは今回のテーマ「携行品とかっこよさの相関関係」のうち非常に限定的な側面を捉えたに過ぎないが、今後はより広範囲にわたって適応可能な法則について、明らかにしていく予定である。

考察の詳細については真剣に考えすぎたので別ページとさせていただく。ご興味ある方はこちらを参照されよ。

そしてここでは代わりに考察にもれた実験を紹介しよう。

スライド8・考察外の両手持ち実験

 

話は変わるが、トーストくわえたまま会社に着いてしまうのもだいぶダメだ

 

 

 

 
 
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