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はっけんの水曜日
 
落ちてたモノで首飾りを
今週(9/24〜9/30)は路上観察記事をお届けしています。

(text by 大塚 幸代



先日、シュノーケルを装備して顔をつけたら、熱帯魚がそこらじゅう泳いでるのが見える……ってくらい、きれいな宮古島の珊瑚礁のビーチに行った時のこと。
準備万端、さあ泳いだるでー!! と、海に駆け出す寸前に、
「ちょっといいですか? あやしいものじゃないから。」
と、呼び止められた。
麦わら帽子、笑顔、首にタオル、の年配の男性。
手は何か作業中。
たいへんに申し訳ないけど、見かけ、ちょっとあやしかった。
「な、なんでしょうか…?」
「えーとですね(中略)…というわけで、珊瑚をまもってる運動をしてまして…」
つまり「遊泳時に珊瑚を傷つけちゃだめだよ」という、注意をしに来た方だったのだ。
「で、これは、プレゼントです」
と言って彼は、さっきから手の中で作っていた、ヒモ細工を差し出した。
「あ、どうも……」
水着のまま、金メダルを与えられる選手みたいに、
されるがままに首飾りを、かけられてしまった。

実物はこういうもの。

ペンダントトップは、珊瑚のかけら。

ヒモ部分が工夫されていて、長さ調節出来るようになっている。すごく簡単なつくりなんだけど、よく出来てる。

こういうもの、首にかけられちゃったら、珊瑚にいたずら出来ない(もともとする気ないけど)。
「ナイスアイデアだね!」と、妙に感心していたのだが……よく考えたら、珊瑚はそこらじゅう落ちてるものなので、材料代はヒモのみ。
それで、このインパクト。
しかも、思い出の品として成立する。
おっちゃん、やるう。

それを思い出して、今回、東京在住者として、
対抗して「東京の路上に落ちているもので、首飾り」を作ってみようと思う。
メッセージ性? ……あとから考えよう。


原宿、新宿あたりをウロウロした。下を向いて歩きまくった。


なんだ、この折り込んだ布は? と、30秒くらい考えたんだけど、これ、傘の先っちょに付いてる部分だと思う(拾わず)。



輪ゴムって意外とたくさん落ちている。むかし私が会社員だったとき、輪ゴムとクリップが無いときは、オフィスの床を探した。必ず見つかった。貴方の会社もそうじゃないだろうか? 普通はそんなキタナクない?(今回は拾わず)。
王冠もけっこう落ちていた。これは代々木公園でやっていた「ラオスフェス」で売られていた、ラオスビールの王冠だと思う(拾った)。

ハトとカラスの羽根も、かなり落ちてた(拾わず)。洗浄方法が分かったら、手芸に使えるのかもしれないけれど…。

ドングリもあった(拾った)。かつて、「ドングリを食べる」という企画をやったことがあるので分かるのだけれど、この2種、たぶん食える。美味しいのは右のほう……だと思う。

お茶か椿か……べつの木の実もあった(拾った)。枯れた小枝は、いい形のものが見つからず(拾わず)。


ペンのフタって、やっぱりよく落ちてる(拾わず)。どうりで私のペンのフタも、なくなるわけだ。あと何かの塗料の瓶が、埋まってた。指でちょっと掘ったけど、あまりの固さに発掘断念(拾わず)。



くぎ、プルトップもけっこう落ちてた(拾わず)。あぶない。



プラスチックは、かばんの留めるトコのやつか?(拾わず)。布も落ちてた、これ、服買うと予備で付いてくる布だと思う(拾わず)。


駅近くにて。こ、これは………!! 何枚も落ちてた。運賃はちゃんと払うべし!(もちろん拾わず)。

白い丸いボタンがあった。最初、アメかと思ったら、よく見たらプラスチック。使えそうだったが、形が気にいらなかったのでやめておいた(拾わず)。パチスロ(?)のコインも落ちていた。デザインがあっさりし過ぎている気がする(拾わず)。

イス!? 機材!? ……これは落ちてるものというより、不法投棄だ。せまい植え込みなのに(もちろん拾わず)。

タマゴの保護パックも、飲食店まわりに、なぜかよく落ちていた(拾わず)。あと、歩道中央に、ぽこっとあったキュウリのヘタが、ナゾだった(拾わず)。

でっかいコンロが落ちていた(私が写真を撮った直後、街中パトロール隊が、撤去して行った)。
誰かが落としたピアス(片方)を見つけた、高そうなものではなかったけれど、金銭的価値のあるものは拾わない方針なので、もとにもどしておいた(拾わず)。

キティちゃんのサンダルの片方、クツシタ…これはどう見ても、酔っぱらいの仕業(拾わず)。

ワッシャーが落ちてた。これいいかも!?(拾った)

 

■ワッシャー、君に決定だ

ひろったものをじーっと見て、「やっぱ、ワッシャー、だな…」と、材料を決めた。
東急ハンズで「みがきクリーム」を購入、

全部ピカピカにすると風合いが失われるので、荒く磨いて、

1メートル115円の革ヒモをつけてみた。

出来た! 「東京で落ちてたモノで作ったネックレス」!!

……そしてメッセージ性は、うーん。

まとめ

・わかったこと
東京はいろんなものが落ちている。自然のものは少なく、ほとんど「人間に関連するもの」だ。
でも東京の人は、自分の店の前などはきれいに掃除するし、パトロール隊が回って片付けてしまうので、ものすごいものが落ちていることは、あんまりナイ。

・苦労したところ
とりあえず帰宅後、手は薬用石鹸ミューズでキレイに洗った。

・感想
やる気を出せば、アクセサリーはもっと作れると思う。メッセージ性は……うーん、ゆっくり考えまス……。


 
 
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