■持ち物の選択がゲームっぽい
山に入る時は必ず必要な持ち物、いや、アイテムがいくつもある。登山靴、ザック、雨具、ヘッドライト、地図、コンパス、行動食、水だ。これらを持たずに山に入るのは遭難の第一歩だ。どんな季節、山でもこれらアイテムは欠かさない。
他には着替え、防寒着、コッヘル、ガスストーブ、ライター、ナイフ、カメラ、応急セット、ストックなどなどを持っていく。
だが、山に持っていく装備の中には結局使わない物も多い。天気が崩れなければ雨具は必要ないし、ザックカバーも必要ない。しかしもし雨が降った時に雨具が無かったら悲惨だ。
全身ずぶ濡れで寒さに震える事になる。標高2000mを越えると運が悪ければ夏でも凍死する危険がある(※)。ザックカバーが無くてザックの中が水浸しになれば着替えも失ってしまう。
そんなリスクを考慮して、山に行く時は多くの装備を背負っていくのだ。ドラクエで言うと毒消し草とか世界樹の葉、やくそうみたいなもんだ。FFだったらハイポーションを99個買ったり、乙女の祈りや金の針、目薬を持っていくだろう。同じように、使わないかも知れないアイテムを持っていくのがなんだかゲームっぽい。
全員が持つ必要のないアイテムもあるので(テントやストーブ、応急セットなど)パ−ティーで相談して分担を決めると良い。荷物は重さや容量の制限があるので、持てる量が決まっている。そんな所もちょっとゲームっぽい。
アイテムと言えば、色んなアイテムを買える山小屋はウィザードリィのボルダック商店みたいだが、あんまり書くと怒られそうなのでやめとく。
※・・・一般に、標高が1000m上がると気温が6℃下がると言われます。また、風速が1m増すと体感温度は1℃下がるらしいので、下界で30℃の真夏でも標高2000mなら気温は18℃。風速15m/sの風が吹いたら体感温度は3℃です。これで雨に濡れていたら凍死しかねません。標高2500mになるとさらに3℃下がるので0℃です。
ちなみに富士山山頂は約3800mなので下界が30℃の日でも気温7℃です。更に年間を通しての平均風速が11.4m/sなので真夏でも体感温度は氷点下になります。防寒着は重要です。
世界樹の葉…死んだ人を生き返らせる道具。ゾンビパウダーの原料である。同時に2枚持つことは出来ない。
乙女の祈り、金の針、目薬…それぞれ、カエル化、石化、盲目化を直す道具である。モルボルの臭い息のせいで一気に減ったりする。
ボルダック商店…道具を買い取った値段の倍の価格で売る道具屋。一般にボッタクル商店と呼ばれる。 |