海岸に下りるには、急な階段、しかも段差の激しい階段を下りていかなければならない。
しかしこの絶景を見てしまうと、まだ歩けないような幼子を連れた人も、犬を数匹引き連れた人も、きゃしゃなミュール履きの女の子も、ついフラフラと海岸に下りていってしまう。
「行きは良い良い、帰りは怖い」とも知らずに…(帰り道はすごくしんどかった)。
われわれもヒザをガクガク言わせながら、海岸まで下りてみた。
砂浜ではないのであまり海水浴には向いていないが、それでもみんな水遊びをしていた。
「海だ!」
「海に入るのなんて何年ぶりだー」
などと騒ぎながらわれわれも海に足をつける。
北海道の海は盛夏を過ぎると冷たいので覚悟していたが、猛暑のせいか海水がぬるくて拍子抜け。
ひとしきり水遊びをした後、あることに気づく。
「歌詞考えてない…!」
「じゃあそろそろ考えますか」
そこで、集めて持ってきた積丹の資料に目を通す。
また、自分が積丹に来た時に体験したことなどを話しながら、出てきたフレーズをつなげていく。
なんとか歌詞っぽくなってきた。
次はメロディーだ。
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